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KEIKO MATSUI

artist 松居慶子

REPORT


松居 慶子 - KEIKO MATSUI


公演初日リポート:KEIKO MATSUI
-The Second Annual Keiko Matsui Christmas Show-


ワールドワイドに活躍するスムース・ジャズ界のスター、松居慶子のクリスマス・シーズン公演が始まりました。

彼女のウェブサイトを見ると、「よくもまあ、こんなに多くのライヴを!」といいたくなるほど、ツアーを繰り返していることがわかります。このブルーノート東京公演の前にも3週間のヨーロッパ・ツアーに出ていました(そのあたりのエピソードは、ぜひ実際の公演に足を運んで、彼女自身のMCでお楽しみください)。バンドの音がさらに緊密感を増したところで来日してくれた、といっていいでしょう。

1曲目は「MY FAVORITE THINGS」。ミュージカル「サウンド・オブ・ミュージック」からのナンバーですね。一時期はJRのテレビコマーシャルでも使われていました。この曲を松居慶子は情熱的なアレンジで演奏します。エッジの立ったアコースティック・ピアノの音が、場内に響き渡ります。続く「DOLL」ではステージ前方に配置されたシンセサイザーを演奏。彼女はその他、曲によってショルダー・キーボードも弾き、客席に乱入してファンを大いに熱狂させました。

中盤では、来年1月25日に全米発売されるニュー・アルバム『THE ROAD...』からのナンバーも演奏されました。前作『MOYO』以来、約4年ぶりのレコーディングになるそうです。ニューヨークとロサンゼルスで録音し、リチャード・ボナとの合作も含むとのことですが、「THE ROAD...」、「AWAKENING」と収録曲が“プレミア演奏”されると、いやがおうにもリリースが待ち遠しくなります。もちろん新作には現在の松居慶子バンドによる演奏もたっぷり収められているとのことなので、こちらも楽しみです。

プログラム後半では、このライヴならではの特別企画としてクリスマス・ソングを演奏。「WE THREE KINGS」、ボサノヴァ調の「SANTA CLAUSE IS COMING TO TOWN」などを立て続けに楽しませてくれました。パーカッションのスティーヴ・リードがいつの間にかサンタクロースの帽子をかぶり、愛嬌をふりまいていたのもよかったですね。数々の小物を取り入れたパーカッション・セットを操るスティーヴのプレイは見ていて愉快、聴いて心地よく、松居慶子バンドのサウンドに深い奥行きを加えておりました。
(原田 2010 12.17)


● 12.17fri.-12.19sun.
KEIKO MATSUI
-The Second Annual Keiko Matsui Christmas Show-
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松居 慶子 - KEIKO MATSUI

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