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NILE RODGERS & CHIC

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ナイル・ロジャース-NILE RODGERS


公演初日リポート:NILE RODGERS & CHIC


とても4月とは思えなかったここ数日の寒さがウソのように、きのうの東京は晴れ渡りました。
ナイル・ロジャース&シックのゴキゲンなファンキー・サウンドを迎えるのに、これほどふさわしい気候はなかったのではないでしょうか。

昨年は“ジャズ・クラブでお花見を”というコンセプトのもと、特別に持ち込まれた桜の木をバックにハッピー&ダンサブルなセッションを繰り広げてくれた彼ら。しかし今年は、ミュージシャン自身が暖かな春を運んできてくれたようです。

今回のツアーは、「LE FREAK(おしゃれフリーク)」、「GOOD TIMES」をはじめとする泣く子も踊り出す大ヒット曲や、恒例の“ギター・コンテスト”(ライブ中にアーティストから参加を呼びかけられた時に立候補して、「LE FREAK(おしゃれフリーク)」をバンドと一緒に弾く。各セットの優勝者は5月2日に行なわれる決勝大会に出て、そこで勝利したひとにはナイルのサイン入りギターがプレゼントされる)に加え、もうひとつ大きな目玉があります。ナイルの音楽生活を総括したボックス・セットの発売予告を兼ねて、彼が手がけた数々の歴史的ナンバーが、シック名義で日本初披露されたのです。今回、新たにメンバーに加わったメキシコ出身のメリッサ・ヒメネスがマドンナの定番「LIKE A VIRGIN」を歌い、ドラマーのラルフ・ロールはデヴィッド・ボウイのビッグ・ヒット「LET'S DANCE」でソウルフルな喉を響かせます。

そのほかにも、知ってる曲が出るわ出るわ・・・・。プログラムのおしまいで、ナイルは「今夜やった曲は全部オレが書いてプロデュースしたんだぜ! 信じられるかい?」とオーディエンスに語りかけていましたが、本当に彼の才能には驚かされるばかりです。しかもそれが決してお高くとまった芸術的なものではなく、常にダンサブルでハッピー、庶民的なのですから本当に嬉しくなってしまいます。長年にわたって誰もが口ずさむような曲を書き続けているナイルのようなミュージシャンのほうが、小難しいことをやって一部にありがたがられる向きよりもよほど高度で尊い。ぼくはそう思います。

白を基調にしたメンバーのコスチュームも実にお洒落でした。見ても聴いても踊っても最高。やっぱり彼らはとことんchicな連中です。
(原田 2010/4/24)




● 4.24sat.-4.26mon., 4.30fri.-5.2sun.
NILE RODGERS & CHIC
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