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BOOKER T.

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BOOKER T.-ブッカー・T.


公演初日リポート:BOOKER T.


2008年にMG’sを率いて登場し(忌野清志郎の飛び入りもありました)、満場を沸かせたブッカー・T・ジョーンズが、今度は自己の最新ユニットと共に戻ってきました。セット・リストは、大きく次の3つに分かれています。
最新作『ポテト・ホール』からのナンバー。
「GREEN ONIONS」や「TIME IS TIGHT」等、60年代から70年代にかけて放ったMG’s黄金のレパートリー。
オーティス・レディングが歌った「THE DOCK OF THE BAY」や、アルバート・キングで有名になった「BORN UNDER A BAD SIGN」等、かつて曲作りに携わったナンバーの自作自演(主にギターを弾きながら歌う)。
そして極めつけは、あの紅茶のTV CM で起用されたことで有名な "Jamaica Song"。
日本のファンのためだけに、特別に練習してきてくれたそうです。

とにかく盛りだくさんのプログラムで、身体中に沁みわたるような満足感を味わわせてくれました。どの曲も気持ちよかったことはいうまでもありませんが、ぼくが最も興奮したのは『ポテト・ホール』からのナンバーでした。とにかく曲がいいのです。フレーズが新鮮なのです。「WARPED SISTER」あたり、MG’sのナンバーと並べても少しもひけをとらないばかりか、むしろそれ以上では?と言い切りたくなるほど魅力的なメロディです。50年近いキャリアを持ちながら、いまもなおこんなにファンキーで親しみやすい旋律が書けて、次から次へと魅力的なフレーズを指先から生み出せるブッカー・Tは、まさしく掛け値なしの“ハモンド・オルガンの錬金術師”といえましょう。

ふたりのギタリスト(トロイ・ゴンウィー、ヴァーノン・ブラック)が、またいい味を出していました。ぼくの聴いた限り、リード・ギター、サイド・ギターという役割分担は特にないようで、互いに絡みあいながら演奏を盛り上げている印象を受けました。あえて類例を見つけ出すならば、ローリング・ストーンズのギタリストたちでしょうか(特にキース・リチャーズとロン・ウッドのコンビネーション)。彼らに通じる図太いウネリが、ブッカー・Tの骨太なオルガンをさらに際立たせているのです。今のブッカー・T・バンドの音は、MG’sのそれよりもハード・エッジでロック色が強いのが特徴ですが、こうしたサウンドこそ現在のブッカー・Tの目指すところなのでしょう。もちろんぼくは両手をあげて、これを歓迎します。

『ポテト・ホール』は、先日のグラミー賞でベスト・ポップ・インストゥルメンタル賞に輝きました。だからというわけではないですがブッカー・Tは今、真の絶頂期を迎えているのではないでしょうか。とにかく現在の彼は、いつもよりさらにノリにノっています。これを見逃さない手はありません!!
(原田 2010/2/7)




● 2.7sun.-2.10wed.
BOOKER T.
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ブッカー・T.-BOOKER T.

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