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CHICK COREA & JOHN McLAUGHLIN

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ただ今公演中!:CHICK COREA & JOHN McLAUGHLIN "FIVE PEACE BAND"

ジョン・マクラフリンとチック・コリアがバンドを組んで、ツアーに出る!
昨年の夏だったと思いますが、この情報が解禁されたとき、多くのファンが予想外の出来事に驚き、同時に「よくぞ共演してくれた、一刻も早く来日を」と喜びの声をあげたのではないでしょうか。なにしろふたりが顔を合わせたレコーディングは、ぼくの知る限りマイルス・デイヴィスの『ビッチェズ・ブリュー』(‘69年)と、マクラフリンの『エレクトリック・ギタリスト』(’78年)があるだけなのですから。

2008年10月にスタートした“ファイヴ・ピース・バンド”は、ヨーロッパ22都市ツアーを大好評のうちに終え、いま、まさに東京にいます。クラブでの公演は、ここ「ブルーノート東京」が唯一。欧州では連日、大ホールを満員御礼にし、たとえばロンドン公演はロイヤル・フェスティヴァル・ホールで行なわれました。このドリーム・チームの生演奏をメンバーの息遣いが伝わってくるような距離で楽しめるのは、日本にいるファンだけが得た特権といえます。

それにしてもジョン・マクラフリンの凛々しかったこと。本当に美しくて骨太な音色を味わわせてくれました。ぼくはアコースティック・ギターを弾くマクラフリンも、ガット・ギターの穴にエレクトリック・ギターのピックアップをつけて弾くマクラフリンも好きですが、ゴダン・ギターを手にした彼もいいなあ! トレモロ・アームの用い方がまた、心憎いんですよねえ。ぼくはジェフ・ベック(マクラフリンの友人です)のアーミングも大好きなのですが、空間を切り裂くようなベックのアーム使いに対し、マクラフリンのそれには限りない余韻があります。ソロ・フレーズの語尾にさりげなくアームを使って、音をベンドさせていくあたり、もうマクラフリン濃度120パーセントという感じで、ただただうっとりさせられるだけでした。

巨匠ふたりの脇を固めるのは、ケニー・ギャレット、クリスチャン・マクブライド、ブライアン・ブレイドという若手たち(ギャレットは、もう30年選手ですが)。この3人がまた、いいのです。長いキャリアと安定した地位を持つ2大カリスマとの共演に、少しもビビることなく、ガンガン攻めていくのです。マクラフリンとチックは、自分たちをとことん燃え上がらせるために彼らを共演者に選んだのかもしれないな、とぼくは勝手に想像しています。

とくにブレイドが叩き出すリズムの、うねることうねること。これまでにもウェイン・ショーター、ボブ・ディラン、ジョニ・ミッチェルなどと共演してサポートの域を超えるプレイで彼らを活気づかせると共に、自身の“フェロウシップ・バンド”でジャズの未来を拓き続けてきた彼は、ファイヴ・ピース・バンドにおいても呆れるほど巨大なダイナモ(発電機)でした。ラグビーボールをとんでもない高速で転がし続けているかのようなグワングワンした“うねり”をバンドに与え続けるブレイドのドラムスを軸にして、ソリストの超絶技に浸る・・・・。

なんともスリリングで、しかも贅沢なひとときを満喫させていただきました。
(原田 2009/2/2)
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