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クリスチャン・スコット上陸直前!

artist CHRISTIAN SCOTT

REPORT

● July '08、BLUE NOTE TOKYO
SOULIVE with special guest CHRISTIAN SCOTT & SAM KIININGER
:ソウライヴの放つグルーヴの中、クリスチャンの "個性" が非常に際立っていたシーンのひとつ。


クリスチャン・スコットの公演が近づいてきました。
わくわくしています。なにしろ彼は現代ジャズ・シーン、希望の星なのですから。



大御所フレディ・ハバードが亡くなったのも記憶に新しいジャズ・トランペット界ですが、いつも覇気に溢れた若手が群雄割拠しているのもこのフィールドです。アヴィシャイ・コーエン(ベース奏者とは別人です)、アンブローズ・アキンムシーレ、キーヨン・ハロルド、コーリー・ウィルクス、モリース・ブラウン、マイケル・ロドリゲス、ジェレミー・ペルト、ダレン・バレットなど、本当に数多くの逸材がいます。ウィルクスとロドリゲスは昨年、それぞれウィル・カルホーン、ゴンサロ・ルバルカバのバンドで「ブルーノート東京」に出演しましたね。

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Corey Wilkes / Michael Rodriguez


が、大手レコード会社と契約し、自分のグループで世界を回り、いっぽうでプリンスやモス・デフにも招かれ、しかも映画俳優としても活躍している存在はクリスチャンしかいません。つまり、彼には並外れたスター性があるのです。

2006年夏のシカゴ・ジャズ・フェスティバルで、ぼくは初めてクリスチャンに接しました。あとで調べたところ、彼のファースト・アルバム『リワインド・ザット』が発表された直後ということがわかったのですが、この時点ではまだその作品を聴いていませんでした。

クリスチャンは、彼の叔父であるドナルド・ハリソン・グループの一員としてステージにあがりました。ハリソンは伝説的バンド“アート・ブレイキー&ジャズ・メッセンジャーズ”出身のサックス奏者で、いわゆるハード・バップと呼ばれるタイプの演奏を得意にしています。が、クリスチャンの演奏は、どこか違うのです。フォーマットこそハード・バップなのですが、そこを突き破って新たな地平に突入していくかのように、次から次へと新鮮なフレーズをたたみかけてゆくのです。

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◆ ドナルド・ハリソン\nhttp://www.donaldharrison.com/


「これはえらいトランペッターがあらわれたなあ」、と僕は五大湖に向かってシャウトしたくなりました。

そのときハリソン・グループでベースを弾いていたのはエスペランザ・スポールディングです。
いまや“今をときめく”存在となった彼女も、当時はたんなる一介のベーシスト。ぼくは既にファースト・アルバム(Ayvaというレーベルから発売されました)を聴いていましたから、彼女のプレイをナマで聴いても格別驚かなかったのですが、強靭なビートは明らかにグループの要となっていました。

2006年夏なんて、まだ2年半前のことです。
しかし、伸び盛りの若手ミュージシャンにとってそれは、十分すぎるほどの歳月なのでしょう。一本立ちしたクリスチャンは、見事なトランペット・スタイリストになりました。スーツを脱ぎ捨て、ベル(朝顔)が上に向いた楽器に持ち替えた彼には、貫禄とりりしさが溢れています。

昨年7月にソウライヴのホーン・セクションの一員として「ブルーノート東京」初登場。人気ジャズ・ファンク・ユニットに新鮮な息吹を与えました。また9月には、マッコイ・タイナー・トリオとの共演で再び「ブルーノート東京」のステージに立ち、伝統的なアコースティック・ジャズを聴かせてくれました。

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そんなクリスチャン・スコットが、遂に自己のバンドを引き連れて上陸します。
スリル満載、やけどするほど熱いステージが繰り広げられることでしょう。





◆◆◆ INFO ◆◆◆

◆ more'bout CHRISTIAN SCOTT, check these out !!
↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓ ↓
-公演blogページ : http://www.bluenote.co.jp/jp/movie/2009/01/post_2.html
-公演詳細ページ : http://www.bluenote.co.jp/jp/sp/247.html
-アーティスト・オフィシャル : http://www.christianscott.net/


◆ BS フジ 放映予定(再放送):

『SOULIVE Live at BLUE NOTE TOKYO』

2/3 Tue 24:00〜24:55
2/8 Sun 26:00〜26:55



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1970年生まれ。ジャズ誌編集長を経て、2005年ソロ活動を開始。
著書に『原田和典のJAZZ徒然草 地の巻』(プリズム)
『新・コルトレーンを聴け!』(ゴマ文庫)、
『世界最高のジャズ』(光文社新書)、
『清志郎を聴こうぜ!』(主婦と生活社)等。
共著に『猫ジャケ』(ミュージックマガジン)、
監修に『ジャズ・サックス・ディスク・ガイド』(シンコーミュージック・エンターテイメント)。好物は温泉、散歩、猫。

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