[スペシャル対談] 三宅裕司 × 島袋寛子 | News & Features | BLUE NOTE TOKYO

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[スペシャル対談] 三宅裕司 × 島袋寛子

[スペシャル対談] 三宅裕司 × 島袋寛子

※『三宅裕司 & Light Joke Jazz Orchestra with special guest 島袋寛子』公演は、新型コロナウイルス感染拡大の状況を踏まえてアーティスト側と協議のうえ、開催を延期することとなりました。本公演を楽しみにされていました皆さまには、深くお詫び申し上げます。

伝説のテレビ番組での出会いから24年
今二人が奏でる音楽は、ジャズ

 劇団スーパー・エキセントリック・シアター(SET)座長、俳優、司会者、ラジオパーソナリティーとマルチに活躍する三宅裕司が、エンターテインメント・ビッグ・バンド"Light Joke Jazz Orchestra"を率いて約1年半ぶりにブルーノート東京に帰還! これまでの公演でも様々なテーマを設け、あらゆる楽曲をスウィングさせてきたLight Joke Jazz Orchestraだが、今回のテーマは"スタンダード・ジャズをスウィングしよう"。ジャズ・プロジェクト"Coco d'Or"(ココドール)でも活動する島袋寛子をスペシャル・ゲストに迎え、極めつけのスタンダード・ナンバーを独自のアレンジで楽しませてくれるというから期待は高まるばかりだ。伝説のテレビ番組「THE夜もヒッパレ」での出会いから、はや24年。おふたりに、公演への意気込みをうかがった。

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三宅裕司(以下、三宅):僕は以前から、大好きなビッグ・バンド・ジャズの魅力をひとりでも多くの人に生で味わってほしいと思っています。これまで「GSをスウィングしよう」というタイトルでグループサウンズの曲をとりあげたり、「民謡をSwingしよう」というタイトルで民謡歌手の朝倉さやさんをお招きして、誰もが知っている曲をジャズ・アレンジでお送りするライヴをしてきました。そして今回のタイトルは「スタンダード・ジャズをSwingしよう」。ヒロはスタンダード・ナンバーのアルバムを出していますし、ぜひ歌ってほしいと思ってお願いしました。有名なメロディをスウィングでお届けするので、みんなが楽しめるライヴになると思いますよ。

島袋寛子(以下、島袋):お話をいただいた時、正直言って「私でいいんですか?」と思ったんですが、「よろしくお願いします」と即答しました。私のキャリアの始まりは「THE夜もヒッパレ」というテレビ番組で、その司会が三宅さんだったんです。

三宅:そうだね、もう24年が経つね。

島袋:ご一緒できるのは本当に光栄です。しかも今回はビッグ・バンドとの共演なので、本当にわくわくしています。

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三宅:「ビッグ・バンド・ジャズの魅力を広めたい」とプロのミュージシャンに話したら、「それなら、やってやろうじゃねえか」と集まってくれたのがLight Joke Jazz Orchestra誕生のきっかけなんです。みんな一流だから音がバッチリ揃うんですよ。だけど僕は大変で大変で・・・リハーサルで録音したものを何回も聴いてドラムの練習あるのみ。リハーサルではものすごいダメ出しされます。「三宅さん、ほかのことを考えて叩いていたでしょ」って言われて、「えっ、そんなことまでわかるの?」とびっくりしたこともある(笑)。

島袋:母がジャズ好きなので、小さいころからジャズの流れている環境にはよく連れていってもらいました。本格的に好きになったのは、Coco d'Orを始める前、CDショップの試聴機でダイアナ・クラールさんのピアノの弾き語りを聴いた時です。気負わず、ごく軽く歌っている感じに「かっこいいな」って思ったんですよ。それまで、私はずっと声を振り絞って振り絞って歌うスタイルでやってきたので(笑)。そこからジャズ・ヴォーカルへの関心が広がって、美空ひばりさんや江利チエミさん等を聴いたり、ジャズ・ヴォーカリストで元Fried PrideのSHIHOさんのマイクの使い方も参考にしています。

三宅:僕が大好きというか、憧れているヴォーカルはメル・トーメがビッグ・バンドの伴奏で歌っている「ルート66」ですね。ものすごいスキャットで、「これをコピーできたらかっこいいだろうな」と思ったまま40年ぐらい経ってしまいました(笑)。あとサミー・デイヴィスJr.とバディ・リッチの共演盤も最高です。聴くぶんには本当にいいですけど、「やれ」といわれたらできないだろうなあ・・・。だから、憧れて聴くんでしょうね。

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島袋:私のライヴでバンマスをしてくださっている栗本修さんがジャズ・ピアニストなんですよ。なので、たまに本番で、突然予想外のことを・・・。

三宅:仕掛けてくる?

島袋:そう、仕掛けてくるんです! それに乗っかってピアノと歌で音のキャッチボールができたときが最高に気持ちいいですね。音で会話のようなやりとりができて、それがお客様にも伝わって、ライヴの雰囲気が盛り上がっていくとき、ものすごく気分が高まります。事前に打ち合わせたものをそのまま披露するのもいいけれど、その場で生き生きしたものが新しく生まれていく感じがジャズの面白さだと思う。これからの私は、もっとそういう楽しさを大切にしていきたいと思うんです。

三宅:僕のビッグ・バンドもどんどん新しいアレンジになっていますよ。アレンジャーでトランペッターの羽毛田(耕士)くんが「以前のアレンジじゃ、いやだ」って言うんです。なぜかというと僕がまだ大して叩けなかった頃のレベルにあわせたアレンジだから。それで「もうちょっとレベルアップしましょう」と。そうしたらアレンジの魅力も、メンバーの良さも、もっと生かすことができる。アッキー(中川晃教さん)をゲストに迎えた「ミュージカルをSwingしよう」公演の時は6拍子から4ビートに変わる曲があって、練習じゃうまくいかなくて、本番でも不安だったから、「この曲は一度もうまくいったことがないんです」と言って始めたんだけど、お客さんの前で演奏したら一発でうまくいった(笑)。まあ気持ちいいこと! ビッグ・バンドのメンバーと、お客さんと、あれだけの大人数がひとつになって興奮を共有した瞬間といえばいいのかな。ライヴの醍醐味を感じましたね。

島袋:オーディエンスの皆さんには、ライヴ感をぜひ感じに来ていただきたいですね。私に関してはSPEEDのイメージが強い方もいらっしゃると思うんです。「こういう歌も歌うんだ」と興味を持ってくださると嬉しいし、とにかく楽しんでいただけたらと思います。

三宅:ビッグ・バンド・アレンジに乗って歌うヒロのかっこよさをうまく出していきたいですね。もちろんビッグ・バンド単独の演奏もありますし、いつも通り、司会も僕がやります。笑いもしっかり入れて、ジャズ・クラブに初めて来るお客さんにもたっぷりジャズを楽しんでいただけるライブにしますので、ぜひお越しください!

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三宅裕司(みやけ・ゆうじ)
1979年、劇団スーパー・エキセントリック・シアターを結成。ラジオのパーソナリティーで一躍人気者となり、ドラマやバラエティー番組で活躍。また、東京の軽演劇を継承すべく、「伊東四朗一座」、「熱海五郎一座」を結成。ビッグバンドの活動は'07年にスタート。
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島袋寛子(しまぶくろ・ひろこ)
ヴォーカル&ダンス・グループ"SPEED"として12歳でデビュー。ソロとしても1999年発売の「AS TIMES GOES BY」で本格デビュー、そして"Coco d'Or"名義でジャズ・アルバムを3枚リリースするなど多彩な活動で着実なステップアップを続ける。

photography = Kenta Yoshizawa
interview & text = Kazunori Harada
衣装協力[島袋寛子]:オットダム、ヨーロピアン カルチャー、ノーネーム(ストックマン)


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撮影協力
SAAI -Wonder Working Community-
https://yurakucho-saai.com
東京都千代田区有楽町1-12-1 新有楽町ビル10 階
JR「有楽町駅」より徒歩1分、東京メトロ有楽町線「有楽町駅」直結


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