~vol.1~ 新作を携えて来日するアーティストたち! | News & Features | BLUE NOTE TOKYO

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~vol.1~ 新作を携えて来日するアーティストたち!

~vol.1~ 新作を携えて来日するアーティストたち!
>> [vol.2] 新作を携えて来日するアーティストたち! [セシル・マクロリン・サルヴァント、レイラ・ハサウェイ]

昨年より、そのリリース情報が話題となっていた
4アーティストがいよいよ登場し始める
楽曲の数々がライヴではどう表現されるのか、期待が高まる!

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KYLE EASTWOOD
カイル・イーストウッド

さらに深く掘り下げた原点
少年期から現代に到る歩みを浮かび上がらせる

2018 2.16 fri., 2.17 sat., 2.18 sun.
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カイル・イーストウッド
『イン・トランジット』
(キングインターナショナル)

 クリント・イーストウッドは、若かりし頃にジャズに夢中になり、店でピアノを弾いたりしていた。そんなジャズ好きの父親の影響もあり、十代の頃から50〜60年代のハード・バップに魅了されてきたカイルは、前作『タイム・ピーセス』で原点に回帰した。新作『イン・トランジット』では、その路線を引き継ぎ、原点がさらに深く掘り下げられている。
 まず注目したいのは、カウント・ベイシーの曲が取り上げられていることだ。カイルの印象に残る最初のコンサートは、8歳の頃に両親に連れられていったモントレー・ジャズフェスのカウント・ベイシー楽団だった。それだけなら思い出に過ぎないが、ビッグバンドの構想を温めているカイルにとってこの曲は、新たな挑戦への布石になっている。映画音楽としてエンニオ・モリコーネの曲を選んでいるのも見逃せない。父親をスターダムに押し上げたウエスタン三部作の音楽を担当した彼は、映画音楽も手がけるカイルにとって原点といえる存在だからだ。さらにカイルとメンバーの共作「Rockin' Ronnie's」が、ロンドンの老舗ジャズクラブ、ロニー・スコッツへのオマージュになっていることも興味深い。カイルが父親に連れられて初めてそこを訪れたのは12歳の時のことで、彼はロンドンと深い繋がりを持ち、イギリスのミュージシャンとのコラボレーションの積み重ねが、現在のバンド・サウンドの礎になっている。というようにこの新作からは、カイルの歩みが鮮やかに浮かび上がってくるのだ。

 

大場正明(おおば・まさあき)
評論家。「ニューズウィーク日本版」(Web)や「CDジャーナル」に寄稿。「週刊朝日」の映画星取表を担当中。著書は『サバービアの憂鬱』。HPはhttp://c-cross.cside2.com/

GOGO PENGUIN
ゴーゴー・ペンギン

現代の音楽の先端を切り開く
ジャズの既成概念を変えた彼らの進化とは

2018 2.19 mon., 2.20 tue., 2.21 wed.
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ゴーゴー・ペンギン
『ア・ハムドラム・スター』
(ユニバーサル ミュージック)
※2018 2.9 発売予定

 僕が大好きなピアノ・トリオが新作を引っ提げて来日を果たす。ピアノ・トリオ=ジャズの定番編成という既成概念を打ち破った彼等がどんな進化を遂げているか楽しみでしょうがない。テクノからドラムン・ベースまでを完全消化したこの3人組、実際にはアーコスティック・エレクトロニカ・トリオと呼ぶ方が正しいのかもしれない。いずれにせよジャズの聴衆を新しい世界に誘い、クラブのオーディエンスには演奏を観たり聴いたりする快感を提案する橋渡し的存在なのである。また彼等はダンス・ミュージックだけでなく、クラシックや環境音楽を踏襲した音楽性を表現していることから、現代の音楽の先端に位置するグループと称しても過言ではないだろう。過去の来日時には、僕がプロデュースする渋谷のザ・ルームにも足を運んでくれたこともある。一見どこにでもいる音楽が大好きな若者達といった3人だったけれど、ステージで見せる鬼気迫るプレイとのギャップもまた彼等の魅力であると言える。カジュアルにして求道的。その上で、彼等が繰り広げる音楽は、ダンサブルにして鑑賞可能、古典的であると同時に近未来的、さらにはミニマルにしてドラマティック...。GOGO PENGUINほど様々な二律背反を両立させるグループはいない。僕もKyoto Jazz Sextetの1アルバムでは、ジョー・ヘンダーソンのカバーに彼等の影響を取り入れた。常に同じ音楽家として尊敬している。そして、今回も大いに刺激を受けたいと思っている。

 

沖野修也(KYOTO JAZZ MASSIVE)
音楽プロデューサー/選曲家/作曲家/執筆家/ラジオDJ。2017年6月、ジャズ・プロジェクト、Kyoto Jazz Sextetのセカンド・アルバム『UNITY』をリリースした。

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