【JAM vol.223】JAZZMEIA HORN | News & Features | BLUE NOTE TOKYO

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【JAM vol.223】JAZZMEIA HORN

【JAM vol.223】JAZZMEIA HORN

text= Kenichi Aono

リッチでタフでしなやかな
正統派ジャズ・ヴォーカル
ジャズメイア・ホーン待望の再来日公演

 通りいっぺんでない、さまざまなアプローチにより活況を呈している現代ジャズ・シーンだが、正統派ジャズ・ヴォーカルのよさに改めて気づかせてくれるのがジャズメイア・ホーンではないだろうか。1991年、テキサス州ダラスに生まれ、地元の「ブッカーT. ワシントン・ハイスクール」に学ぶ。同校はノラ・ジョーンズやロイ・ハーグローヴ、エリカ・バドゥらを輩出したパフォーミング・アートやヴィジュアル・アートの名門である。ジャズメイア・ホーンはここでボビー・マクファーリンやアビー・リンカーン、ベティ・カーターらから教えを受けたそうだ。2009年にはニューヨークに移り、ニュースクール音楽大学に進学。ジャズと現代音楽を学びながら、現在も活動を共にするヴィクター・グールド(ピアノ)やステイシー・ディラード(サックス)を含む多数のミュージシャンたちと関わりを持つようになる。

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 2013年、「サラ・ヴォーン・インターナショナル・ジャズ・コンペティション」で優勝。2015年には「セロニアス・モンク・インスティテュート・インターナショナル・ジャズ・コンペティション」でも優勝を果たし、2017年、デビュー・アルバム『A Social Call』を名門レーベル〈Prestige〉よりリリースした。同アルバムは「第60回グラミー賞」のベスト・ジャズ・ヴォーカル・アルバムにノミネートされている。続く『ラヴ・アンド・リベレーション』(2019)も「第62回グラミー賞」のベスト・ジャズ・ヴォーカル・アルバムにノミネート。2021年にジャズメイア・ホーン&ハー・ノーブル・フォース名義で発表したビッグバンド作品『Dear Love』は「第64回グラミー賞」ベスト・ラージ・ジャズ・アンサンブル・アルバムにノミネートというように、発表作品が立て続けに高い評価を得ているアーティストである。

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 芯があって伸びやか、そしてリッチなムードとタフさが同居する彼女のヴォーカルはスタジオ録音作品にも余すところなく収められているが、ライヴ・パフォーマンスではそれに加えてより生き生きとした躍動感も感じられる。とりわけ楽器のソロ・パートのように展開されるスキャットは彼女のトレードマークともいえるものだ。そんな個性あふれるヴォーカルはオーセンティックなサウンド・アプローチのなかに置かれることが多いのだが、そのことは彼女のジャズ、そしてブラック・ミュージックの歴史に対するリスペクトを我々リスナーにしっかりと伝えているように思う。今回のブルーノート東京公演でもそのあたりは大いに感じとることができるのではないだろうか。ヒップホップやR&B経由でジャズの面白さに目覚めた方には正統派ジャズ・ヴォーカルの魅力を、最近のジャズはよくわからないとついつい往年の名盤ばかり聴いてしまっている方には現代ジャズの豊潤さ、奥深さを体験してもらえるステージになること請け合いの本公演。なんとも待ち遠しい限りである。

LIVE INFORMATION

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JAZZMEIA HORN

2023 10.13 fri., 10.14 sat., 10.15 sun.
10.13 fri.
[1st]Open5:00pm Start6:00pm [2nd]Open7:45pm Start8:30pm
10.14 sat., 10.15 sun.
[1st]Open3:30pm Start4:30pm [2nd]Open6:30pm Start7:30pm
https://www.bluenote.co.jp/jp/artists/jazzmeia-horn/

<MEMBER>
ジャズメイア・ホーン(ヴォーカル)
ヴィクター・グールド(ピアノ)
ジェイソン・クロッター(ベース)
マイケル・リード(ドラムス)

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