圧倒的なテクニックと意欲的な音楽性で世界のギター・フリークから喝采を浴びるマイク・スターン。コンテンポラリー・ジャズ界を牽引し続けるスーパー・トランペッター、ランディ・ブレッカー。昨年6月の公演で大好評を博した黄金のコンビネーションが復活する。マイルス・デイヴィス等、多数の凄腕と共演し、近年は“イエロージャケッツ”とのコラボレーションでも新境地を示しているマイク。絶え間ない前進を続ける彼のギターとランディの超絶技巧が出会い、どう語り合うのか。クリス・ミン・ドーキー、デイヴ・ウェックルのプレイともども、必聴必見のステージになるだろう。最強の4人が紡ぎだす、さらに進化したサウンドを全身で受け止めたい。
●ギタリストのマイク・スターンは、1953年1月10日マサチューセッツ州ボストン生まれ、ワシントンD.C.育ち。バークリー音楽大学卒業後、ブラス・ロック・グループの先駆“ブラッド・スウェット&ティアーズ”に参加。タイガー大越やビリー・コブハムらのグループを経て’80年にマイルス・デイヴィス・グループに加入。『ザ・マン・ウィズ・ザ・ホーン』『スター・ピープル』などの話題作で注目を集めた。’83年に初リーダー作『ファット・タイム』を録音。’86年からアトランティック・レコードと契約し、自己名義の『アップサイド・ダウン・サイド』『タイム・イン・プレイス』『ジッグソー』『オッズ・オア・イーヴンズ』『スタンダーズ』『イズ・ホワット・イット・イズ』などの意欲作を続々と発表。それに前後して、マイク・マイニエリやマイケル・ブレッカーとの“ステップスアヘッド”、ボブ・バーグとの双頭バンドでも活動し、ギタリスト&コンポーザーとしての評価を決定づけた。ソリストとしてもジャズやフュージョン系の多くのレコーディング・セッションに参加し、そのアルバムの総数は優に100枚を超える。夫人のレニ・スターンもギタリスト&シンガーとして活躍し、’97年にはギター・メーカーの老舗ギブソン社が「最優秀女性ギタリスト」に選出。ギターのおしどり夫婦としても知られている。その夫人の助言をはずみに、01年にリチャード・ボナと新機軸の『ヴォイセズ』を発表するとグラミーへのノミネートを獲得。続く『ジーズ・タイムズ』でもボナと組み、次の『フー・レット・ザ・キャット・アウト』ではロイ・ハーグローブやミシェル・ンデゲオチェロらと共演し、これもまたグラミーにノミネート。“イエロージャケッツ”の最新作『ライフサイクル』(ユニバーサル・ミュージック)でも大々的にフィーチャーされている。また、’07年はカナダのモントリオール・ジャズ祭で、「マイルス・デイヴィス・アワード」を受賞した。最新作は、来日メンバー全員のほか多彩なゲストを起用加した『ビッグ・ネイバーフッド』(ユニバーサル ミュージック/8月上旬発売予定)。スティーヴ・ヴァイ、メデスキー、マーティン&ウッド、テリ・リン・キャリントン、エスペランサ・スポールディングらの参加が目を引く。来日するのは、“イエロージャケッツ”との3月のCotton Club公演以来3ヵ月ぶりだが、リーダー・セッションは’08年6月の当店公演以来1年ぶり。オフィシャル・サイトは「
http://www.mikestern.org」。
●トランペッターのランディ・ブレッカーは、1945年11月27日、ペンシルヴァニア州フィラデルフィア生まれ。’07年に病没したマイケル・ブレッカーの実兄。高校でトランペットを始めてR&Bやファンクをプレイするうち、マイルス・デイヴィスやリー・モーガンを聴いてジャズに開眼。インディアナ大学でジャズを専攻後、“ブラッド・スウェット&ティアーズ”に参加するためニューヨークへ。弟マイケルと共にホレス・シルヴァーらと活動した。すぐにスタジオ・シーンでも名を上げ、“ドリームス”など実験的グループを経て、’74年にマイケルとの“ブレッカー・ブラザーズ”を結成。N.Y.フュージョンの牽引車になった。80年代は、イリアーヌとの夫妻コンビでもアルバムを発表するほか、ホーン・セクションのファーストコールとして、ジャンルを自在に横断する大活躍。フランク・シナトラからブルース・スプリングスティーンに至るまで、無数のアルバムにクレジットを残してきた。’90年代は“ブレッカーズ”を再結成してグラミーを初受賞。’97年には『イントゥ・ザ・サン』で個人名義のグラミーも初受賞。以来、アコースティックとエレクトリック、スモール・コンボとラージ・アンサンブルを股にかけた広角打法で、第一級の折り紙に磨きをかけてきた。マイケル存命中の兄弟共演作『サム・スカンク・ファンク』で2部門のグラミーを受賞し、最新作『ランディ・イン・ブラジル』(ビクターエンタテインメント)でも同賞を獲得している。前妻イリアーヌとの愛嬢アマンダ・ブレッカーは、シンガーとして活躍中。来日するのは、’08年6の当店公演以来1年ぶり。オフィシャル・サイトは「
http://www.randybrecker.com/」。
●ベーシストのクリス・ミン・ドーキーは、1969年2月7日、デンマークのコペンハーゲン生まれ。父親がベトナム系中国人、母親がデンマーク人。6歳からクラシック・ピアノを学び、デンマーク王立音楽院で三つの褒賞を獲得。15歳でエレクトリック・ベースを弾き始めると、ロン・カーターの演奏に触発され、2年後にアコースティック・ベースに転向。同王立音楽院のコンテンポラリー・ミュージック科でベーシストとしても褒賞を得た。’87年に兄ニールス・ラン・ドーキーのアルバム『The Truth』に参加して頭角を現すと、翌’88年に活動の場をニューヨークにまで広げ、’89年に初リーダー作『Appreciation』を発表。続く第2作『The Sequel』でサックスのビル・エヴァンスと、第3作目の『Letters』でランディ・ブレッカーと共演。’90年代は、デヴィッド・サンボーン、ブレッカー・ブラザーズ、坂本龍一らと活動するほか、兄ニールスとの“ドーキー・ブラザーズ”でアルバム制作するなどして評価を上げている。’98年6に、ランディ・ブレッカーらとブルーノート東京で初リーダー・セッション。ブレッカーズやマイク・スターンらコンテンポラリー・ジャズの輪の中で、一頭地を抜く活躍を続けてきた。自己名義の最新作は『A Jazz Life-The Very Best of Chris Minh Doky』(Blue Note/海外盤)。来日するのは、’08年6月の当店公演以来1年ぶり。オフィシャル・サイトは「
http://www.doky.com/」。
●ドラムスのデイヴ・ウェックルは、1960年1月8日、ミズーリ州セントルイス生まれ。6歳でドラムを始め、12歳から本格的にプレイ。大学ではジャズ・フュージョン系のグループで活動した。’80年代はじめにニューヨークに出るとすぐに認められ、スタジオ・ミュージシャンとして活躍。ピーター・ゴードンの“フレンチ・トースト”やミシェル・カミロ・トリオなどを足がかりに持ち場を広げていった。’86年にはチック・コリアの“エレクトリック・バンド”のレギュラーになると同時に、マイク・スターンほか数多くのレコーディングに参加。90年に初リーダー作『マスター・プラン』を出してから、自らのバンドでもアルバム制作を続けてきた。器楽のセッションが大半を占めるものの、サイモン&ガーファンクル、ナタリー・コール、ピーボ・ブライソン、マイケル・フランクスらの歌伴録音もあり、数曲をプレイしただけのアルバムも数え上げると、参加アルバムの数は200枚を超える。最新作は通算10枚目になる『マルティプリシティ』(ビクターエンタテインメント)。来日するのは、’08年6月の当店公演以来1年ぶり。オフィシャル・サイトは「
http://www.daveweckl.com/」。
MIKE STERN BAND
featuring RANDY BRECKER, DAVE WECKL
and CHRIS MINH DOKY
マイク・スターン・バンド
フィーチャリング・ランディ・ブレッカー、デイヴ・ウェックル・
アンド・クリス・ミン・ドーキー
2009 6/17 wed. - 6/21 sun.
Showtimes : 7:00 p.m. & 9:30 p.m.
※6/21sun.は
1st Show : Open3:00p.m. Start4:00p.m.
2nd Show : Open6:00p.m. Start7:00p.m.

Mike Stern(g)
マイク・スターン(ギター)
Randy Brecker(tp)
ランディ・ブレッカー(トランペット)
Dave Weckl(ds)
デイヴ・ウェックル(ドラムス)
Chris Minh Doky(b)
クリス・ミン・ドーキー(ベース)