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この夏、アコースティック・ジャズの楽しさ、華やかさを堪能する絶好のチャンスが訪れる。スーパー・グループ、マンハッタン・ジャズ・クインテットの登場だ。'84年、トップ・アレンジャーでピアニストのデヴィッド・マシューズがリーダーとなって結成。モダン・ジャズ、スタンダード・ナンバー、ポップス、クラシック曲など数多くのレパートリーを親しみやすいサウンドで蘇らせ、ジャズ・ファンの層を広げてきた。歴代のメンバーにはスティーヴ・ガッド、エディ・ゴメス、ピーター・アースキン等もいる。今回はフランス出身の技巧派、フランソワ・ムタンがベーシストとして参加。さらに新鮮味を加えたマンハッタン・ジャズ・クインテットの音世界が楽しめるに違いない。
●クインテットのリーダーでピアニストのデヴィッド・マシューズは、1942年4月3日、ケンタッキー州ソノラ生まれ。’70年から’73年まで、ジェイムス・ブラウン・バンドのミュージカル・ディレクターを務めた後、’76年以降はCTI/Kuduレコードの専属アレンジャーとして活躍。’79年から、日本企画のジャズ&クロスオーヴァー・フュージョン・レーベル“エレクトリック・バード”で専属的に活動。ピアニスト、プロデューサー、アレンジャーとして影響力の強い仕事を残した。その実績をバネに、’84年になるとルー・ソロフやスティーヴ・ガッドらと“マンハッタン・ジャズ・クインテット(MJQ)”を結成。ハービー・ハンコックの“V.S.O.P.”やウィントン・マルサリスらの出現でアコースティックなジャズが力を取り戻す中、その追い風もつかんで人気抜群のトップ・バンドになった。以来、マシューズとソロフ以外のメンバーが入れ替わるものの、趣向を凝らしたアルバム制作やライヴを続け、25年超のキャリアを積み上げてきた。その間、クインテットを母体にした“マンハッタン・ジャズ・オーケストラ”も新編成。東京で新日本フィルと共演するなど、多彩な試みに豊かな創意を映した。“MJQ”の最新作は25周年記念の『25-アート・ブレイキー・トリビュート』(BIRDS RECORDS)。オフィシャル・サイトは「http://davidmatthewsjazz.com/」。
●トランペットのルー・ソロフは、1944年2月20日、ニューヨーク生まれ。11歳からトランペットを演奏し、名門ジュリアード音楽院に学ぶ。メイナード・ファーガソン、ギル・エヴァンス、サド・ジョーンズ&メル・ルイス楽団などで演奏後、’68年に“ブラッド・スウェット&ティアーズ”に加入。まずはブラス・ロック・サウンドの鍵を握るハイ・ノート・ヒッターとして人目を引いた。ギル・エヴァンス・オーケストラへの参加に前後して名を上げ、ロックやポップスのレコーディングにも活躍。さらに、ニューオリンズ交響楽団とトランペット協奏曲を演じるなど幅広い音楽性で脚光を浴びた。“MJQ”に加入した翌’85年に初リーダー作『ハナレイ・ベイ』を発表。ギル・エヴァンス・オーケストラと“MJQ”を掛け持ちながら、ソロ・キャリアも着実に伸ばしていった。’90年には「ルー・ソロフ・オールスターズ」名義のクラブ公演を東京で実施。’90年代中盤は“カーネギー・ホール・ジャズ・バンド”にも定期的に参加。ブルーノート東京では、ヘレン・メリルやスティーヴ・タイレルと共演するなど、様々な舞台でジャズ・ファンにアピールしてきた。自己名義の最新作は『エア〜G線上のアリア』(ファーストディストリビューション)。オフィシャル・サイトは「http://www.lewsoloff.com/」。
●サックスのアンディ・スニッツァーは、1962年、ペンシルヴァニア州フィラデルフィア生まれ。クラリネット、ピアノ、ギターを学んだ後、15歳でサックスにスイッチし、ジョン・コルトレーンやマイケル・ブレッカーらの先輩を範に独習。’70年代になってデヴィッド・サンボーンを聴くとプロの道に進むことを決意し、マイアミ大学で音楽を専攻。さらに’80年からシカゴのノースウェスタン大学でクラシックも学習。’86年、ボブ・ジェイムスの誘いで『オブセッション』の録音に参加し、注目新人として脚光を浴びた。その後しばらくをスタジオ・ミュージシャンとして過ごし、’94年に初リーダー作『Ties That Bind』を発表。それに前後して“ローリング・ストーンズ”のツアーに参加するほか、アレサ・フランクリンやポール・サイモンらのビッグ・ネームと共演。“MJQ”では’00年からソロフの右腕としてプレイしてきた。自己名義の最新作は『クール・ストラッティン』(BIRDS RECORDS)。オフィシャル・サイトは「http://www.andysnitzer.com/」。
●ドラムスのヴィクター・ルイスは、1950年5月20日、ネブラスカ州オマハ生まれ。チェロとピアノを学んでからドラムスに転向し、15歳でローカル・バンドに参加。バスター・ウィリアムスやビリー・ハートらの勧めで’74年にニューヨークに出ると、ウディ・ショウのバンドを皮切りに、デクスター・ゴードン、オリヴァー・レイク、デヴィッド・サンボーンらのレコーディングに参加。アール・クルーのクロスオーヴァー&フュージョンから、スタン・ゲッツとのストレー・ジャズまで闊達にこなしてNYのファースト・コール・ドラマーになった。“MJQ”の常連ドラマーになったのは’91年からで、コンスタントなレコーディング・セッションのほとんどでプレイ。その一方、’92年に初リーダー作『Family Portrait』を出してから、バンド・リーダーの持ち場もぬかりなく踏み固めてきた。自己名義の最新作は『Three Way Conversation』(Red)。オフィシャル・サイトは「http://victorlewisondrums.com/」。
●新任ベーシストのフランソワ・ムタンは、フランスのパリ出身。ギターとピアノを経てアコースティック・ベースに転向。大学で数学と物理学を専攻し、物理学の博士号を得てからプロ・ミュージシャンになった変わり種。いくつかのビッグ・バンドで演奏後、フランスの重鎮ピアニスト、マーシャル・ソラールの薫陶を受けて頭角を現すと、双子の兄弟ルイス・ムタンとの双頭バンドを結成。ツインズのリズム・セクションとして引く手あまたの存在になった。ミシェル・ポルタルやジャン・ミシェル・ピルクら多くのトップとレコーディング・キャリアを積んだ後、1997年にニューヨークに転居。ツインズ・バンドで活躍するほか、“MJQ”のルー・ソロフやヴィクター・ルイスらと共演。それが縁となって新メンバーに迎えられた。自己名義の最新作は、兄弟バンド“ムタン・リユニオン・カルテット”による『Soul Dancer』(Plus Loin Music)。“MJQ”の一員として来日するのは初めて。オフィシャル・サイトは「http://moutin.com/Francois.html」。
MANHATTAN JAZZ QUINTET
マンハッタン・ジャズ・クインテット
2010 6.21mon.-6.24thu.
[1st] Open5:30p.m. Start7:00p.m.
[2nd] Open8:45p.m. Start9:30p.m.
David Matthews(p)
デヴィッド・マシューズ(ピアノ)
Lew Soloff(tp)
ルー・ソロフ(トランペット)
Victor Lewis(ds)
ヴィクター・ルイス(ドラムス)
Andy Snitzer(sax)
アンディ・スニッツァー(サックス)
Francois Mountin(b)
フランソワ・ムタン(ベース)
¥8,400(税込)


David Matthews
http://davidmatthewsjazz.com
/index.html
Lew Soloff
http://www.lewsoloff.com/
Victor Lewis
http://victorlewisondrums.com/
Andy Snitzer
http://www.andysnitzer.com/
Francois Mountin
http://moutin.com/Francois.html