本公演へ向けた推薦コメントが続々と到着！ ※五十音順

青野賢一（文筆家、選曲家）

抒情的で陶酔感のある歌声は変わらないどころかますます磨きがかかっている印象のジュディ・コリンズ。ジュディの歌とギター、それにラッセル・ウォルデンのピアノというシンプルな編成から紡がれる名曲揃い踏みのステージを体験したあと、その余韻に浸りながら帰路につく春の夜が頭に浮かぶ。

天辰保文（音楽評論家）

ぼくのようなロック世代にとっては、「青春の光と影」ではもちろんだけど、CS&Nの「組曲:青い眼のジュディ」で歌われた青い眼の、あのジュディでもある。そしてまた、60年以上もの間、時代の推移を歌でつづり続けている人生の先輩でもある。そんなジュディ・コリンズの、水晶に譬えられる澄んだ歌声を近くで聴けると思っただけでも、ドキドキしてしまいます。

橋本徹（SUBURBIA）

憧れの60年代グリニッチ・ヴィレッジ、まさに「伝説の」という言葉が相応しい女性シンガー。彼女のレパートリーは、ジョニ・ミッチェルやレナード・コーエン、ビートルズにボブ・ディラン、好きな曲ばかりでした。何度も心洗われた清涼感のある歌声、今年84歳になる“青い眼のジュディ”が歌う「青春の光と影」が、どう胸に響いてくるのか、ブルーノート東京でしっかりと確かめたいです。

宮治淳一 (ラジオDJ)

昭和44年、中学2年生の秋、ラジオが友人だったぼくが文化放送の「ユア・ヒット・パレード」で出会った永遠の佳曲「青春の光と影」は少し大人への扉をあけてくれた気がした。ジョニ・ミッチェルや「青い眼のジュディ」のことなんか何にも知らなかったけれど生涯の“マイ・ソング”になることを直感した。あの澄んだ華麗なヴォイスをライヴで聴きたい。

渡辺 亨（音楽評論家）

CS&N（クロスビー、スティルス&ナッシュ）に「青い眼のジュディ」と歌われたジュディ・コリンズが、もうすぐ日本にやって来る。昨年発表された第94回アカデミー賞で作品賞に輝いた映画『コーダ　あいのうた』の挿入歌の中で、もっとも心に響いた「青春の光と影」はジョニ・ミッチェルの作品だが、この名曲を作者本人より先に世に広めた歌手がジュディだ。今回のブルーノート東京での来日公演はちょうど同曲が発表され、初来日した1967年以来のこと。これは、もう“奇跡”と呼ぶしかないだろう。