ブルーノート東京は
いつでも自分が帰っていきたい
戻っていきたいクラブです

 コロナ禍に苦しむライヴ業界の救済を願い、2020年8月にスタートしたピアニスト・上原ひろみの“SAVE LIVE MUSIC”プロジェクト。およそ2年半の間に全5シリーズ、計56日、110回の公演がブルーノート東京で開催された。
 「自分のツアーがすべてキャンセルになり、海外のアーティストも来日できない状況の中で、果たして何ができるのかと、ブルーノート東京の方と話し合って始まったのがこのプロジェクトでした。特に最初の、16日間32公演のソロ演奏は、体力的にも精神的にも非常にチャレンジングだったことを覚えています。業界を救いたいという気持ちで始めましたが、“SAVE LIVE MUSIC”を続け、お客様からの反応を感じることで、私自身がライヴ・ミュージックに助けられました」
 ステージと客席の近さが生み出す一体感も、演奏家のインスピレーション源だ。
 「“最高の演奏をしたい”自分の気持ちと、“いい演奏を聴きたい”お客様の気持ちの、たゆまないコミュニケーションがライヴ中にずっと続いている感じですね。スタッフの皆さんの対応には日本のおもてなしの心が集約されている感じがしますし、気遣いを受けて楽屋からステージに向かう時は“すっかり準備が整った”という感じです。ブルーノート東京はいつでも自分が帰っていきたい、戻っていきたいクラブです。これからも一緒に成長していけたらと思っていますし、いつでも戻ってきてほしいと思ってもらえるミュージシャンでいたいと願います」