バークリー音楽大学卒業後、ニューヨークを拠点に活動を開始。ベティ・カーター、ジョー・ヘンダーソン、 ジャッキー・マクリーンら伝説のミュージシャンと共演を果たす。93年にデビュー・アルバム『WOW』を発表。94年にはセカンド・アルバム 『クルージン』が米ブルーノートより発売されたほか、名門ジャズクラブ“ヴィレッジヴァンガード”に日本人として初めて自己のグループで出演。 2013年「サイトウ・キネン・フェスティバル松本」へ出演し、小澤征爾率いるオーケストラとの共演が大きな話題となる。19年、21年と作家・村上春樹の音楽イベント 「MURAKAMI JAM」で音楽監督を務める。19年にロバート・ハースト、カリーム・リギンスとのライヴ録音 『JUNKO ONISHI presents JATROIT Live at BLUE NOTE TOKYO』をリリース。21年大西順子カルテットを結成し、同年12月に「Grand Voyage」をリリース。 また並行して大西順子ソロとしての活動を本格始動。23年グレッグ・ハッチンソン、ジョー・サンダースを迎えた公演を実施。常に挑戦を続けるピアニスト。

1987年、アルメニア北西部の都市・ギュムリ生まれ。「セロニアス・モンク・コンペティション」をはじめとする数々のコンクールで優勝し、 2006年に初アルバム『World Passion』を発表。2013年リリース作品『Shadow Theater』は、米国のウェブサイト“オール・アバウト・ジャズ”で 「民族性とモダニズムをバランスよく取り入れた独創的な音楽」と称賛された。以降も、『MockRoot』、『Luys i Luso』、『An Ancient Observer～太古の観察者～』 等の話題作をリリースし、2019年には俳優・オダギリジョーが長編初監督を務めた映画『ある船頭の話』のサウンドトラックも担当した。最新アルバム『StandArt』では、 チャーリー・パーカーの楽曲やブロードウェイ・ミュージカルの人気ナンバー等、1920年代から50年代にかけてアメリカで誕生した旋律の数々を題材に、 アコースティック・ジャズの新世界を開拓。