ゲストに吉田美奈子を迎えた
トリオ結成15周年記念ライヴ

石井彰（p）、金澤英明（b）、石若駿（ds）からなる“Boys”がトリオ結成15周年記念ライヴを行う。トリオの歴史は20年程前に遡り、日野皓正クインテットのメンバーとして札幌を訪れていた金澤がジャズ・クリニックの会場で当時小学生だった石若に衝撃を受けたことから始まる。この日のことが忘れられずにいた金澤は、中学生になった石若と共演すべく石井を誘って札幌に向かい、このトリオに確信を得た。現在では数多くのプロジェクトで引っ張りだこの石若が最も長く活動を共にしているのがこのBoysだ。記念すべきアニヴァーサリーのゲストは日本を代表するヴォーカリスト、吉田美奈子。つねにミュージシャンと向かい合い、世界をつくりあげることを得意とする彼女とどんなサウンドを描くのか、期待に胸が膨らむ。

★プロフィール：

石井彰
大阪音楽大学作曲科在学中、ビル・エバンスを聞き衝撃を受け、ピアニストを志す。卒業後、関西で活動を始め、９１年拠点を東京へ移す。大隅寿男（ds）と出会い、トリオに参加。数々のプレイヤー、ボーカリストと出会い演奏、作曲、アレンジ、プロデュースなどの活動を行うようになる。９８年より日野皓正（tp）クインテットに参加し、故日野元彦（ds）からも多大な影響を受ける。その幅広い音楽性は、聴く者に多面的な印象すら与えるが、常にその根源にあるものは、音楽に対する真摯な姿勢と、溢れんばかりのしなやかな生命力である。それらが、特有の豊かな表現力と優れたバランス感覚によって芸術へと昇華され、多くの人々を魅了している。

金澤英明
1954年3月4日札幌市生まれ。’77年辛島文雄トリオに参加。以後、板橋文夫、本田竹広、ジョージ大塚、近藤房之助、デューク・ジョーダンらのバンドで活動。93年渡辺貞夫、94年から2010年まで日野皓正グループに参加。’96年初リーダー作『ベースパースペクティブ』、2001年ハンク・ジョーンズと共演した『ハッピートーク』をリリース。現在、石井彰とYouTube『譚歌チャンネル』及び2作のCDを制作。2020年から吉田美奈子とともに演奏活動を行う。石井彰、石若駿とともに結成した『Boys』は今年15年目を迎える。

石若駿
打楽器奏者。1992年北海道生まれ。東京藝術大学音楽学部附属音楽高等学校打楽器専攻を経て、同大学を卒業。卒業時にアカンサス音楽賞、同声会賞を受賞。リーダープロジェクトとして、Answer to Remember,CLNUP4,SMTK,Songbook Trioを率いる傍ら、くるり、CRCK/LCKS、Kid Fresino、君島大空、Millennium Paradeなど数多くのライブ、作品に参加。

吉田美奈子
1953年4月7日生まれ。1973年にシンガー・ソングライターとしてアルバム・デビューしたが、自らの活動に留まらず、当時から多彩なジャンルのミュージシャンに招かれセッションを重ねて来た。ジャズであれば、山下洋輔、村田陽一、古澤良次郎、日野皓正、そして取り分け渡辺香津美との、ロシア、イスラエル、ドイツ、フランスで開催されたDUOコンサートは記憶に残る公演であった。今回の「BOYS」へのゲスト出演は、数年前から始まった譚歌DUOとの共演が発端で実現した。

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