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ALFREDO RODRIGUEZ TRIO presented by QUINCY JONES PRODUCTIONS

artist ALFREDO RODRIGUEZ

REPORT

原田和典のBloggin' BLUE NOTE TOKYO


演奏にノックアウトされたあと、つい誰かと語り合いたくなる。そして今度は友人や知人を誘って、もう一度この音楽の海で泳ぎたくなる。

そんな"行動に訴える"魅力が、アルフレッド・ロドリゲスのライヴには溢れています。3年ぶりの来日公演は6月12日の高崎芸術劇場 スタジオシアターで幕を開け、翌13日から"日本のホームグラウンド"「ブルーノート東京」公演に突入しました。コミュニケーションの達人である彼は、今回も最高峰のテクニックとエンターテインメント性、冒険精神とポップ性を兼ね備えたパフォーマンスで場内を沸かせに沸かせます。「オーディエンスがいる場所で生まれるマジックは、素晴らしいものなんだ」。その言葉通りのステージが、ブルーノート公演初日のファースト・セットから広がりました。

共演メンバーには、20年来の共演仲間と、日本では初共演の精鋭が並びました。ドラムスは、もはやロドリゲスとは一心同体といっていいキューバ出身のマイケル・オリヴェラ。ベースは、ジェイソン・リンドナーのユニット"Now VS Now"でマーク・ジュリアナとリズム・セクションを構成していたギリシャ出身のパナギオティス・アンドレウです。前回の来日でベースとギターを担当したムニール・ホッスンのプレイからは、的のひとつひとつに一ミリの隙もなく高速で音を射ってゆくような印象を受けましたが、アンドレウはむしろ対照的なタイプです。猛烈に弾き込んだ跡がうかがえるヘッドレスのエレクトリック・フレットレス5弦ベースを使い、大蛇がうねるような重低音を出すかと思えば、弦をこすってパーカッションのような音を出したり、強烈なグリッサンドをぶつけたり、ドライヴ感たっぷりのベース・ラインで絡んだりと、演奏に大きな刺激を加え、さらにヴォイス、ダンスでも輝きを放ちました。オリヴェイラはシンプルなドラム・セットからカラフルな響きを生み出し、とくに奏者側から見て2番目にある、独特の形状(ソフトクリームが床にこぼれたような)のシンバルはハンドクラップのような音色もあいまってインパクト抜群です。「Dawn」、「Yemayá」など近年の代表曲もしっかりプレイされましたが、個人的にはそれぞれに"第二章"という言葉を追加したくなるほど、進化・発展をとげていると感じました。もちろん、終盤には、ロドリゲスが世界に飛躍するきっかけを与えた"恩人"クインシー・ジョーンズ関連のナンバーも演奏されました。この大プロデューサーが関与した最も有名な楽曲のひとつであろう「Thriller」を、"ぼくたちが演奏するのは「キューバン・スリラー」なんだ"と言いつつ、うねるようなラテン風味を加えて新解釈するロドリゲスたちは心憎いばかりです。

キューバが誇るピアノの俊英、アルフレッド・ロドリゲス。彼を初めて聴いてみようという方、何度も実演に足を運んできた熱心なファンの双方に訴えること間違いなしのステージといっていいでしょう。公演は15日まで続きます(15日の2ndショウは配信もあり)。

(原田 2022 6.14)

Photo by Takuo Sato


☆待望の来日公演は6月15日(水)まで開催!
ALFREDO RODRIGUEZ TRIO
presented by QUINCY JONES PRODUCTIONS
2022 6.13 mon., 6.14 tue., 6.15 wed.
※6.15 wed. 2ndショウのみインターネット配信(有料)実施
※最新の空席状況はお電話でお問合せ下さい。(ブルーノート東京:03-5485-0088)
詳細はこちら

SET LIST

2022 6.13 MON.
1st
1. DAWN
2. BESAME MUCHO
3. YEMAYÁ
4. AY, MAMÁ INÉS
5. BLOOM
EC. THRILLER
 
2nd
1. DAWN
2. BESAME MUCHO
3. YEMAYÁ
4. AY, MAMÁ INÉS
5. BLOOM
EC1. THRILLER
EC2. SUPER MARIO BROS 3

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