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FOURPLAY featuring KIRK WHALUM

artist FOURPLAY , KIRK WHALUM

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原田和典のBloggin' BLUE NOTE TOKYO


2016〜17年、ブルーノート東京のカウントダウン/ニューイヤー・シーズンを飾るのは超人気スムース・ジャズ・ユニットのフォープレイです。メンバーはおなじみボブ・ジェームス、ネイザン・イースト、ハーヴィー・メイソン、そしてチャック・ローブ...となるところですが、今回は彼に替わってテナー・サックス&フルート奏者のカーク・ウェイラムが参加。ギターが入らず、管楽器がフロントに立つ、非常に珍しいフォープレイを楽しむことができます。カークは1984年に故郷テキサスでボブ・ジェームスの公演のオープニング・アクトを務めたところを彼に認められ、メジャー・デビューへのきっかけをつかんだ人物。'96年には双頭アルバム『ジョインド・アット・ザ・ヒップ』も制作しており、相性の良さには定評があります。

もちろん場内は立錐の余地もないほどの超満員。1年に1度、場合によっては年に複数回の来日もあるフォープレイですが、その人気はさらに高まるばかり。さらに新規ファンを獲得しているようです。曲目は「Max-O-Man」(ボブのソロ・ピアノ演奏「Nobody Else But Me」に続くメドレー形式)、「Bali Run」、「Westchester Lady」と、大の十八番中心。しかしカークの吹奏が入ることでアンサンブルに新鮮味が加わり、ギターが入っていないせいかネイザンがいつもより多めに和音(コード)・プレイを繰り広げていたようにも感じられました。彼は今回も、ベースのみならず歌でも大活躍。その滑らかなスキャットと、カークのサックスとのユニゾンもまた、今回ならではの大きな聴きどころといえましょう。

結成25周年記念の新作『Silver』からは「Silverado」を披露しましたが、これは、CDではラリー・カールトンとチャック・ローブをフィーチャーして演奏されていた楽曲です。それを、この日はカークが朗々とブロウします。「この曲がこうなるのか、面白いな」と、『Silver』をお持ちの方は誰もが思うに違いありません。

ラスト近くでは、珍しいことに、古いスタンダード・ナンバーの「Body And Soul」も演奏されました。"ジャズ・テナー・サックスの父"ことコールマン・ホーキンスが1939年に名演を残し、レスター・ヤング、ソニー・ロリンズ、ジョン・コルトレーン、ジョシュア・レッドマンら数多くのテナー奏者がとりあげてきたバラードです。これをカークはボブのデュオでしっとりと披露しました。

賑やかでダンサブルな音楽で盛り上がる年末年始もいいですが、アーバンでソフィスティケイトされた雰囲気の中で過ごす年末年始もまた、趣があります。4人の紳士たちの音に包まれながら、極上のイヤーエンド&ニューイヤーをお過ごしください!
(原田 2016 12.29)


Photo by Makoto Ebi

SET LIST

2016 12.29 THU.
1st
1. AVALABOP
2. MAX-O-MAN 
3. CHANT
4. BLUES FORCE
5. SILVERADO
6. 101 EASTBOUND
7. BODY AND SOUL
8. BALI RUN
EC. WESTCHESTER LADY
 
2nd
1. GENTLE GIANT
2. NEARNESS OF YOU
3. MAX-O-MAN
4. CHANT
5. BLUES FORCE
6. SILVERADO
7. 101 EASTBOUND
8. BODY AND SOUL
9. BALI RUN
EC. WESTCHESTER LADY

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