LIVE REPORTS

ARTIST ARCHIVES

MONTHLY ARCHIVE

VIDEO ARCHIVES


BRENNA WHITAKER

artist BRENNA WHITAKER

VIDEO

REPORT

原田和典のBloggin' BLUE NOTE TOKYO


世界的なヒットメイカー、デヴィッド・フォスターがマイケル・ブーブレ以来初めて育成からプロデュースまでを担当。エラ・フィッツジェラルド、ビリー・ホリデイ、アニタ・オデイからダイアナ・クラールまで数々のスター・シンガーを擁してきた名門レーベル"ヴァーヴ"が今、社運を賭けて売り出している新星がついに初来日を果たしました。

彼女の名前はブレナ・ウィテカー。米国カンザス・シティに生まれ、11歳で活動を開始。スティーヴィー・ワンダーやクインシー・ジョーンズからも絶賛を受ける実力の持ち主です。ジャケット写真を見ると女優かモデルか、という感じで、正直申し上げてスタイリッシュすぎる印象もあったのですが、実際のブレナはユーモアにあふれ、よく笑い、MCでは「ラーメンがおいしかった」「ゴジラが好き」などと観客に気さくに語り掛けるキャラクターの持ち主です。

モノクロ画像によるミュージック・ビデオが話題を集めている「Black And Gold」から始まったセットリストは、最新ミュージック・ビデオが解禁されたばかりの「Love Back」、バート・バカラック作「A House Is Not A Home」、レスリー・ゴーアが60年代にヒットさせた「You Don't Own Me」などデビュー・アルバムからのナンバーを中心にした構成。

アルバムにも参加していたドラマーのリンドン・ロシェル(スティーヴィーやエスペランサ・スポルディングとも共演歴あり)がダイナミックなプレイで客席をわかせ、3本の管楽器からなるホーン・セクションもリッチな響きでブレナの歌唱を盛り上げます。アルバム未収録曲も、やはりバカラック作でディオンヌ・ワーウィックの十八番である(9月の「ブルーノート東京」公演でも歌われました)「Anyone Who Had A Heart」、バース(導入部)から丁寧に歌い上げた「For All We Know」、かつて共演した英国の大歌手トム・ジョーンズの持ち歌である「Kiss」、自らのカントリー・ルーツと向き合った「My Heart Cries For You」と盛りだくさんでした。

先ごろまで熱唱を繰り広げていたリアノン・ギデンズ、そしてこのブレナ・ウィテカー、さらに21日からのリサ・フィッシャー公演と、3月のブルーノート東京は"ディーヴァ・ウィーク"が続きます。魅力のつきないフィメール・ヴォーカルの世界を、存分にお楽しみください。
(原田 2016 3.19)


Photo by Takuo Sato

SET LIST

2016 3.18 FRI.
1st
1. BLACK AND GOLD
2. MISTY BLUE
3. LOVE BACK
4. A HOUSE IS NOT A HOME
5. ANYONE WHO HAD A HEART
6. I CAN'T HEAR A WORLD YOU SAY
7. WALKIN IN THE SAND
8. FOR ALL WE KNOW
9. KISS
10. YOU DON'T OWN ME
11. READING RAINBOW~ITI HE HO
12. MY HEART CRIES FOR YOU
13. ONE MORE TRY
EC. LIGHT
 
2nd
1. BLACK AND GOLD
2. MISTY BLUE
3. LOVE BACK
4. A HOUSE IS NOT A HOME
5. ANYONE WHO HAD A HEART
6. I CAN'T HEAR A WORLD YOU SAY
7. WALKIN IN THE SAND
8. FOR ALL WE KNOW
9. KISS
10. YOU DON'T OWN ME
11. LIGHT
12. MY HEART CRIES FOR YOU
13. ONE MORE TRY
14. LIGHT
EC. READING RAINBOW~ITI HE HO

INDEX