LIVE REPORTS

ARTIST ARCHIVES

MONTHLY ARCHIVE

VIDEO ARCHIVES


RAUL MIDÓN

artist RAUL MIDÓN

VIDEO

REPORT

原田和典のBloggin' BLUE NOTE TOKYO


「ブルーノート東京」への登場は、これが3度目でしょうか。ルイ・ヴェガの"エレメンツ・オブ・ライフ"で来日した時、大変な才人が出てきたものだと嬉しくなったものです。そして昨年はリチャード・ボナとの共演で、満場のオーディエンスを大いに沸かせました。そして今回は、まったくのソロ・ライヴ、つまり他にメンバーの全くいないステージで"ラウル・ミドンの世界"を満喫させてくれます。

まずはステージ中央に立ち、ギターの弾き語りをします。右手でグーやパーを出すようにしながらギターの弦をはじき、叩き、つまびきます。多彩なハーモニクスの美しさ、何小節も続くロング・トーンの歌声。9月にリリースされたばかりのニュー・アルバムのタイトル曲「Don't Hesitate」、「Always Time for Love」など近年の代表曲が次々と披露されます。

次は下手(しもて)側に座り、別のギターに持ち替えて「Invisible Chains」等を熱唱しました。ボサノヴァやレゲエ等の要素も取り入れた音作りと、ミドンの力強い歌声は相性が抜群です。その後はアコースティック・ピアノに向かい、「Listen to the Rain」。やさしいピアノの音が、クラブ中に広がります。続いて再び中央に戻り、ビル・ウィザースとの共作で話題を呼んだ「Mi Amigo Cubano」(スペイン語で書いたのは、ウィザースの希望であったそうです)へ。リズ・ライトとのデュオ曲「Keep Holding On」も、今日はソロでしっとりと聴かせます。そしてラストは、英国の有名なロック・バンド"ザ・フー"の「I Can See For Miles」。タッピング奏法を織り交ぜながら、抜群のスピード感で弾き語ってくれました。

あっという間に時間が経ちました。まったくのひとりきりでワン・セット、ここまでしっかり"もたせる"力量は尋常ではありません。左手でギターをタッピング、右手でボンゴを叩きながら歌ったのにも驚かされました。公演は本日まで「ブルーノート東京」、13日と14日は「コットンクラブ」で行なわれます。
(原田 2014 12.11)

●ラウル・ミドン コットンクラブ公演
2014 12.13 sat. - 12.14 sun.
[1st]Open4:00pm Start5:00pm [2nd]Open6:30pm Start8:00pm
詳細はこちら

SET LIST

2014 12.10 WED.
1st
1. DON'T HESITATE
2. ALL YOU NEED
3. SUDDENLY
4. PICK SOMEBODY UP
5. IF YOU WANT ME TO
6. YARDBIRD SUITE
7. LIBERTAD
8. LISTEN TO THE RAIN
9. MI AMIGO CUBANO
10. WHEN YOU CALL MY NAME
11. SUNSHINE
12. WAS IT EVER REALLY LOVE?
13. STATE OF MIND
 
2nd
1. SITTIN' IN THE MIDDLE
2. DON'T HESITATE
3. ALWAYS TIME FOR LOVE
4. DON'T TAKE IT THAT WAY
5. BONNIE'S SONG
6. INVISIBLE CHAINS
7. EVERYONE DESERVES A SECOND CHANCE
8. LISTEN TO THE RAIN
9. MI AMIGO CUBANO
10. KEEP HOLDING ON
11. SUNSHINE
12. DON'T BE A SILLY MAN
13. I CAN SEE FOR MILES

INDEX