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GEORGE BENSON @すみだトリフォニーホール

artist GEORGE BENSON

REPORT

原田和典のBloggin' BLUE NOTE TOKYO


スーパースター、ジョージ・ベンソンが明日、ついに「ブルーノート東京」に登場します。1960年代、若手ジャズ・ギタリストとして売り出していた頃ならともかく、文字通りのセレブになってからの彼がジャズ・クラブに登場することは奇跡中の奇跡です。

それにさきがけ、昨日「すみだトリフォニーホール」で公演がおこなわれました。広いホールは立ち見が出るほどの超満席。どれだけ多くのファンが、彼の来日を心待ちにしていたかがわかります。

バック・バンドはランディ・ウォルドマン(キーボード)、スタンリー・バンクス(ベース)等、ベンソンを追っているリスナーにはおなじみの顔ぶれ。バンクスは足元にタンバリンを置き、ベースを弾きながら抜群のステップでそれを鳴らします。ベンソンは黒を基調としたコスチュームで登場し(後半、白いシャツに着替えました)、まずはギター・プレイに専念。会場が暖まってきた頃を見計らって、ヴォーカル・マイクを口元に寄せます。そして「Nature Boy」の弾き語りを始めました。この曲はナット・キング・コールの大ヒット・ナンバーですが、たしかに「大変な実力を持った楽器奏者でありながら、歌にも類稀な才能を発揮する」、「ジャズ界出身ながら、卓越したエンタテインメント性で、ジャズの枠を飛び越えた人気者になってしまった」という点で、ベンソンをキング・コールやルイ・アームストロングの後継者と呼んでも差し支えないのかもしれません。

ギターを立てかけたベンソンは、ステージを左に右に動きながら熱唱を繰り広げます。「In Your Eyes」、「Kisses In The Moonlight」、「Turn Your Love Around」・・・・アーバンです、メロウです。イントロが流れただけで客席は沸きます。ほかにもギターを弾きながらの「Give Me the Night」、「On Broadway」、トレードマークであるギターとスキャットのユニゾンをフィーチャーした「This Masquerade」などを次々と楽しませてくれました。

そして明日、ベンソンは「ブルーノート東京」に登場します。突然のステージ・プラン変更により、10席ほど余裕ができたそうです。ただいま予約受付中、今ならまだ間に合います。大スターを、手の届くような距離で見るチャンスです。ジャズ・クラブでのパフォーマンスということで、ひょっとしたらジャズ・ギタリストとしての一面も聴かせてくれるかもしれませんよ!
(原田 2013 8.31)

SET LIST

2013 8.30 FRI.
1. WEEKEND IN LA
2. CALIFORNIA PM
3. BEING WITH YOU
4. NATURE BOY
5. IT'S ALL IN THE GAME
6. IN YOUR EYES
7. FEEL LIKE MAKING LOVE
8. TURN YOUR LOVE AROUND
9. KISSES IN THE MOONLIGHT
10. NOTHING'S GONNA CHANGE MY LOVE
11. LADY LOVE ME ONE MORE TIME
12. AT THE MAMBO INN
13. THIS MASQUERADE
14. GIVE ME THE NIGHT
15. UNFORGETTABLE
16. ON BROADWAY

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