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TITO JACKSON

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ティト・ジャクソン - TITO JACKSON


公演初日リポート:
TITO JACKSON


世界で一番有名な音楽一家、ジャクソン・ファミリー。その次男坊であるティト・ジャクソンが今年も笑顔いっぱいのステージを繰り広げています。二日前にジャクソンズのユニティ・ツアーをワシントン州シアトルで終え、休む間もなく飛行機に乗り、日本のファンに会いにきてくれたわけです。ツアーの好調をそのままクラブに持ち込んだかのようなパワフルなパフォーマンスを楽しませてくれました。

バンドのメンバーやバック・シンガーたちは、赤を生かしたコスチュームで登場。そこに、帽子、上着、サングラス、ギターを黒一色で決めたティトが登場します。ジャクソン5時代は、どちらかというと三枚目的なキャラクターだったティトですが、シックにまとめた姿もなかなかオツなものです。またその渋めの着こなしが、ブルース・ナンバーによく合うのです。力強い歌声、チョーキングを駆使したギター・プレイに、ぼくは“ブルース・アーティストとしてのティト・ジャクソン”を強く感じました。

プログラムの3分の1が過ぎた頃でしょうか、「今夜はいろんな曲を聴いてもらいたいんだ」というティトのMCでレゲエ風の「HOME IS WHERE THE HEART IS」が始まりました。サングラスをとり、アコースティック・ギターに持ち替えたティトは、軽やかに、だけど歌詞をかみしめるようにジックリと歌います。続く「SHE‘S GOTTA GO」は一転、カントリー色濃厚なナンバー。ティトのヴォーカルの後ろで、デヴィッド・スコットのスライド・ギターが力強く響き渡ります。

“現在のティト”をたっぷり味わった後は、お待ちかねのジャクソン5〜ジャクソンズ・コーナーです。ティトは昔を思わせるアフロ・ヘアのかつらをかぶり、サービス精神いっぱいにプレイします。マイケル・ジャクソンのパートは、女性シンガーのニコール・ジャクソン(血縁関係はないようです)が担当しましたが、目をつぶって聴くとまるでマイケルそっくりなのには本当に驚かされました。少年時代のマイケルの、あの伸びやかなボーイ・ソプラノが、ステージ上で見事に再現されたのです。「1969年、70年….75年。ここでアフロ・ヘアをやめて、違うレーベルに移った。そして自分で作曲するようになった。それがこの曲だ」という前置きで始まった「HEARTBREAK HOTEL(THIS PLACE HOTEL)」も絶品でした。

ジャクソン5やジャクソンズの曲はいつも世界中で、あらゆるアーティストによって歌われています。しかしそれを、当事者みずからのライヴで楽しめる機会など、そうあるものではありません。公演は4日まで続きます。ぜひお越しください!
(原田 2012 8.1)


● 8.1wed.-8.4sat.
TITO JACKSON
☆ 参考:セットリストはこちら
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ティト・ジャクソン - TITO JACKSON

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