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RON CARTER -Golden Striker Trio- featuring Russell Malone & Mulgrew Miller

artist RON CARTER

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ロン・カーター - RON CARTER


公演初日リポート:RON CARTER
-Golden Striker Trio-
featuring Russell Malone & Mulgrew Miller



ロン・カーター率いるザ・ゴールデン・ストライカー・トリオの来日ステージが昨日から始まっています。

前回の公演ではジャッキー・テラソンがピアノを弾いていましたが、今回はマルグリュー・ミラー(ピアノ)、ラッセル・マローン(ギター)、そしてロンというオリジナル・ラインナップによる公演です。このトリオが最初のアルバム『ザ・ゴールデン・ストライカー』を発表したのは2003年のことですが、2011年の彼らは老舗ユニットの風格すら感じさせます。

改めていうまでもないとは思いますが、ザ・ゴールデン・ストライカー・トリオの特徴はドラムスが入っていないということです。その昔、ギター〜ピアノ〜ベースという楽器の組み合わせは大変ポピュラーなものでした。1940年代にはアート・テイタムやナット・キング・コールが、50年代にはオスカー・ピーターソンやタル・ファーロウが、この編成で数々の名演を残しています。しかし、それ以降の“トリオ編成によるジャズ”はドラムスがピアノやギターに替わることが多くなりました。その背景には、ジャズ界の流れが、よりハードなものに移り変わったということもあるのでしょう。

「もう、ギター〜ピアノ〜ベースという編成は歴史上のものになってしまったのだろうか」。少なくないジャズ・ファンがそう思っていたところに、ザ・ゴールデン・ストライカー・トリオは颯爽と登場しました。ドラムスの不在を補って余りあるスイング感(なにしろロンのリズム感は卓抜です)と、ドラムスがないからこそ際立つであろう室内楽的でエレガントな音作りは、現代ジャズ界における清涼剤のひとつといえましょう。

各楽器のアンプやマイクによる増幅を最小限にしているのも、このトリオの魅力です。3つの楽器が、決して大声を出すことなく、気のおけない会話を繰り広げている・・・といえばいいでしょうか。「イエーイ、のってるかい!」というタイプの音楽ではないですが、じっくり耳を傾ければ傾けるほど、心にじんわりと入り込んでくる“アート”が、ザ・ゴールデン・ストライカー・トリオの世界なのです。

発足当時、このトリオをみたときは、ともすればロンよりも若い世代のマルグリューやラッセルが御大の貫禄に圧倒されているようにも思えました。しかし現在の彼らにその心配はありません。グループの司令塔であるロン、そして一段とスケールを増したマルグリューとラッセル。彼らの技の応酬が、今夜も「ブルーノート東京」を静かに熱狂させることでしょう。
(原田 2011 6.16)


● 6.16thu.-6.19sun.
RON CARTER
-Golden Striker Trio-
featuring Russell Malone & Mulgrew Miller
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● Father's Day Special Plan
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●6.20mon. はコットンクラブにて公演
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