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LEE RITENOUR & MIKE STERN with THE FREEWAY JAM BAND @MOTION BLUE YOKOHAMA

artist LEE RITENOUR , MIKE STERN

REPORT


リー・リトナー - LEE RITENOUR


公演リポート:LEE RITENOUR & MIKE STERN with THE FREEWAY JAM BAND featuring SIMON PHILLIPS,JOHN BEASLEY & MELVIN DAVIS
@MOTION BLUE YOKOHAMA



2月4日の関東地方は、とても気持ちのよい気候でした。きくところによると、3月並みの暖かさだったそうです。

そんな暖かいさなか、沸騰するように熱いライヴが「モーション・ブルー・ヨコハマ」で繰り広げられました。東西フュージョン〜コンテンポラリー・ジャズを代表するスター、リー・リトナーとマイク・スターンの共演です。ロサンゼルスを拠点とするリトナー、ニューヨークを拠点とするスターンが一緒にライヴで演奏するのは、まさしくこの「モーション・ブルー・ヨコハマ」が、文字通り最初のことでした。しかしふたりは十数年前からの友人であり、会うごとに「いつか共演したいね」と話し合っていたそうです。しかし人気者の二人だけに、なかなかスケジュールの調整がつかず、今の今までライヴが延び延びになっていた、というわけです。

オープニングはジェフ・ベックの名曲「FREEWAY JAM」から始まりました。リトナーのCD『シックス・ストリング・セオリー』でふたりが共演していた曲ですね。もちろんライヴということもあって即興度は倍増、アドリブ・パートも目いっぱいとりながら演奏が進みます。リトナーのソロではスターンが、スターンのソロではリトナーがバッキング(伴奏)をつけるのですが、これがまた絶妙な按配でソリストのプレイに絡みます。お互いを笑顔で見つめながら、ものすごい速さでギターをかきならす両者に、客席のいろんなところから歓声や掛け声が沸き起こります。

次に演奏した「LAY IT DOWN」は、CDではリトナーとジョン・スコフィールドとの共演曲でした。それをリトナーとスターンの共演で聴くというのも、このライヴならでは、といえます。ふたりは決して「俺が、俺が」というプレイをしません。互いのプレイにすかさず反応しながら、演奏をよりエキサイティングな方向に高めてゆきます。今回のステージに際し、あえて“フリーウェイ・ジャム・バンド”というユニット名を名乗ったのも、単なるギター・バトルではなく、メンバー5人全員が作り出す“バンドの音”を楽しんでもらいたいという意向があるのでしょう。たしかに、ジョン・ビーズリーのキーボード、メルヴィン・デイヴィスの7弦ベース(ギターより弦が多いのです)、サイモン・フィリップスのドラムスも、ふたりのギタリストに負けず劣らずの存在感を示していました。ザ・フー、TOTO、ジェフ・ベック等と演奏してきたカリスマ・ドラマー、サイモンの超絶技巧と巨大なドラム・セットをクラブ規模の会場で見ることができるのも、公演の大きな魅力のひとつです。

フリーウェイ・ジャム・バンドは本日「コットンクラブ」で公演し、7日から「ブルーノート東京」に登場します。今度この5人がいつ顔を揃えるか、まったく予想がつきません。ぜひ来日公演に足を運んで、彼らのバンド・サウンドを満喫していただけたらと思います。



● 2.7mon.-2.10thu. BLUE NOTE TOKYO

LEE RITENOUR & MIKE STERN with THE FREEWAY JAM BAND featuring SIMON PHILLIPS,JOHN BEASLEY & MELVIN DAVIS

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