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McCOY TYNER TRIO @COTTON CLUB

artist McCOY TYNER

REPORT


マッコイ・タイナー - McCOY TYNER


公演リポート:McCOY TYNER TRIO
with special guest ERIC ALEXANDER & JOSE JAMES
"Music of John Coltrane and Johnny Hartman"
@COTTON CLUB




不滅のロング・セラーを続ける永遠の名盤、『ジョン・コルトレーン&ジョニー・ハートマン』。その参加メンバーであるマッコイ・タイナーが今、約半世紀ぶりに同アルバムの曲をプレイする画期的なライヴを行なっています。

亡きコルトレーンとハートマンに替わってテナー・サックスにエリック・アレキサンダー、ヴォーカルにホセ・ジェイムズを迎えた特別編成によるパフォーマンスです。1月9日、10日の「コットンクラブ」公演を大好評のうちに終えた彼らは、12日から16日まで「ブルーノート東京」に出演。最終日の18日は「モーションブルー・ヨコハマ」に登場します。ぼくは10日のセカンド・セットを堪能してきましたので、その模様をレポートさせていただきましょう。

ステージはまず、マッコイ・タイナー・トリオにエリック・アレキサンダーが加わった4人編成で始まりました。選曲は「FLY WITH THE WIND」、「BLUES ON THE CORNER」等、マッコイ・ファンにはすっかりおなじみのものですが、エリックが参加することによって、これまでのマッコイ・バンドにはない新鮮味が生まれているのが聴きどころです。ベースのジェラルド・キャノン、ドラムスのフランシスコ・メラにもたっぷりソロ・スペースが与えられ、いかにマッコイが彼らを高く評価しているかが強く伝わってきました。

そして後半ではホセ・ジェイムズが登場。お待ちかね、『ジョン・コルトレーン&ジョニー・ハートマン』の楽曲が次々と登場します。とはいえ、コルトレーンとエリックを、ハートマンとホセを比較しても意味のないことでしょう。ホセもエリックも、あくまで自身のスタイルを貫きながら「THEY SAY IT'S WONDERFUL」、「DEDICATED TO YOU」、「AUTUMN SERENADE」、「YOU ARE TOO BEAUTIFUL」を聴かせてくれました。アレンジも『コルトレーン&ハートマン』とは大きく異なり、当然ながらマッコイのピアノが前面に打ち出されたものとなっていました。百戦錬磨のベテランであるマッコイの胸を借りて、歴史的な名曲に新たな息吹を注ぎ込むエリックとホセに、すがすがしさを感じたのはぼくだけではないでしょう。

この記念すべき公演を、ぜひ皆様にも味わっていただけたらと思います。



● 1.12 wed. - 1.16 sun. BLUE NOTE TOKYO

McCOY TYNER TRIO
with special guest ERIC ALEXANDER & JOSE JAMES
"Music of John Coltrane and Johnny Hartman"

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