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CHICK COREA, STANLEY CLARKE & LENNY WHITE

artist CHICK COREA , STANLEY CLARKE

REPORT


チック・コリア-CHICK COREA


公演初日リポート:CHICK COREA, STANLEY CLARKE & LENNY WHITE
-POWER OF THREE-






ブルーノート東京に登場するたび大きな話題を巻き起こしてくれるのがチック・コリアです。
この前はジョン・マクラフリンやクリスチャン・マクブライドとの夢のユニット“ファイヴ・ピース・バンド”で猛烈に熱い世界を聴かせてくれました。今回はスタンリー・クラーク、レニー・ホワイトとのアコースティック・トリオ“パワー・オブ・スリー”での出演です。

MCでチック自身も話していましたが、スタンリーとは’72年のいわゆる“第1期リターン・トゥ・フォーエヴァー”からのつきあい。レニーは’73年に始動したいわゆる“第2期リターン・トゥ・フォーエヴァー”のドラマーです。この3人はリターン・トゥ・フォーエヴァー解散後もたびたび共演し、’82年には故フレディ・ハバード、故ジョー・ヘンダーソンを加えて『GRIFFITH PARK COLLECTION』というアコースティック・ジャズの傑作をリリースしています。

3人がステージに歩みを進めるだけで、場内にどよめきが起こります。ぼくの記憶によれば彼らが日本で顔を合わせるのは’83年以来26年ぶり、通算2度目。そのときは「よみうりランドEAST」のこけら落とし公演として、第2期リターン・トゥ・フォーエヴァーの再結成がたった1日だけおこなわれたのでした(ギターはアル・ディメオラ)。伝説のコンビネーションがこれから、目の前で蘇ろうとしているのですから、クラブにつめかけた誰だって興奮を抑えきれないはずです。
もちろん、ぼくもそうでした。いったい何をどのように演奏してくれるのか。この3人の解釈で聴きたい曲は山のようにあります。

そしてチック、スタンリー、レニーは、出血大サービスと呼びたくなる選曲で、アコースティック・ピアノ・トリオの凄みをたっぷり味わわせてくれました。「LA FIESTA」と「SPAIN」が一夜でまとめて聴けるとは思いませんでしたし、チックとゲイリー・バートンのデュオで有名な「BUD POWELL」がまさか、ベースとドラムスを従えてプレイされるとは予想もしていませんでした。しかもビル・エヴァンスの名曲「WALTZ FOR DEBBY」まで聴かせてくれるとは。あの有名なメロディがチック節として生まれ変わっていく瞬間に立ち会うことができたのは、まさに「ライヴの現場」にいる醍醐味といえましょう。リターン・トゥ・フォーエヴァー時代にはエレクトリック楽器を駆使して演奏していた「NO MYSTERY」のアコースティック・ヴァージョンも新鮮でした。ほんとうにチックはファンの聴きたいものをとことんまで知り尽くしている。そんな印象を受けました。

ぼくは初日のファースト・セットに行きましたが、セット・リストを見ると、セカンド・セットではまったくといっていいほど異なる選曲だったようです。本日はどんな名曲が飛び出すでしょうか? わくわくします。

● 11/27fri.-12/2wed.
CHICK COREA, STANLEY CLARKE & LENNY WHITE
-POWER OF THREE-
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チック・コリア-CHICK COREA

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