デイヴィッド・フォスターが手がける、ブレナが再び! | News & Features | BLUE NOTE TOKYO

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デイヴィッド・フォスターが手がける、ブレナが再び!

デイヴィッド・フォスターが手がける、ブレナが再び!

デイヴィッド・フォスターが手がける、
話題の女性シンガー!

 パワフルなヴォーカルに圧倒されて、媚びないセクシーなパフォーマンスにドキドキ胸が騒ぐ。彼女が愛するオールドファッションな歌に、今回はクリスマス・ソングも!!

text = Noriko Hattori

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 ブレナ・ウィテカーに初めて会った時、話す口調はまったりとセクシーだけれど、素顔は、故郷カンザスシティを愛する気取りのない女性で、前日のライヴで観たパワフルなヴォーカルで圧倒するパフォーマンスとのギャップが新鮮で、なにか清々しくもあり、理屈抜きに心惹かれる魅力を感じた。女性が惚れる女性と言ったらいいのか、とにかくチャーミング。さらにデイヴィッド・フォスターに見出された逸材ではあるけれど、ただラッキーなだけではなく、10代から地元をはじめ、ニューヨークやロサンゼルスといった街で、長年経験を積んできた本物の実力があるので、リスペクトも出来る。そんな彼女を有名にさせたのがご存じの方も多いかと思うけれど、スタイリッシュなハリウッドのWホテルで、週末日曜日の夜に行われる『Sunday Jazz Nights』というイベントだった。ザ・リトル・ビッグ・バンドを率いて、大好きな40年代、50年代のR&Bやジャズのスタンダードを歌った。

 古い歌との出会いは11歳の時だった。アニタ・オデイに魅了されたのをきっかけにルース・ブラウン、ペギー・リーらに憧れて影響を受けてきた。古き時代のエレガントさを纏った女性シンガー達だ。オールドファッションな歌に惹かれる理由をブレナは、「古い歌は、ストーリーに今とは異なるユニークさがある一方で、歌詞の表現とかがとても知的だったりするの。そういうところが大好き」と言う。」

 そして、それらをまるで歌の主人公のキャラクターを演じるかのように歌う。そのストーリーテ リングな歌が趣向を凝らした演出と共に口コミで広まり、Wホテルのステージにはマイケル・ブーブレやスティーヴィー・ワンダーといった有名アーティストが訪れては飛び入り参加。それが大いに話題となり、メジャー・デビューのチャンスをつかんだ。

 日本にはデイヴィッド・フォスターがプロデュースしたアルバム『ブレナ・ウィテカー』でのデビューを経て、2016年3月に初来日し、ブルーノート東京のステージに立った。「観客が注意深く歌を聴いてくれているのがよくわかったし、何よりも一緒に歌ってくれたのが嬉しかった」 と言い、「会場の環境も観客の反響もここは世界に数多あるジャズクラブのトップ・オブ・トップ」と加えた。初来日で築かれたブレナと日本の蜜月関係は、今も変わらず続き、今年は5月の公演とジャズ・クルーズ、そして、初めてクリスマス公演を行うことになった。

 アルバムは、ヒット曲「ブラック&ゴールド」などを収録するデビュー作だけだが、彼女には長年培ってきたジャンルも時代も幅広いレパートリーがある。そこからの楽曲に加えて、今回はこの季節だけに聴けるクリスマス・ソングという特別な贈り物、さらにはデビュー前に参加したアルバム『We Love Disney』からの楽曲をはじめとするディズニー・ソングなども歌ってくれる予定だ。とびきり心華やぐ、極上の時間になるのは間違いないだろう。


服部のり子 (はっとり・のりこ)
レコード会社勤務を経て、音楽ライターになる。現在毎日新聞や女性誌『マリソル』(集英社)などで執筆。またJFNのラジオ番組『アスリート・ママ』の企画・構成、JAL機内オーディオの番組制作等もしている。

Christmas Evening with
ブレナ・ウィテカー
2018 12.22 sat., 12.23 sun., 12.24 mon., 12.25 tue.

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