【30TH ANNIVERSARY 特集】アーティストの意外な素顔 | News & Features | BLUE NOTE TOKYO

News & Features

【30TH ANNIVERSARY 特集】アーティストの意外な素顔

【30TH ANNIVERSARY 特集】アーティストの意外な素顔

[ANOTHER SIDE OF BLUE NOTE TOKYO]アーティストたちが見せた意外な素顔

 「レジェンド」「ディーヴァ」「気鋭の若手」...、1988年の開店以来、さまざまなアーティストとの夜を30年にわたり積み重ねてきたブルーノート東京。そんな場所だからこそアーティストたちがふと垣間見せてくれた、意外な一面とエピソードをご紹介します。

READ MORE

199features7_img03.jpg

【奇跡の初来日の裏で流れた涙】
SLY STONE

 ブラック・ミュージック史に名を刻む男、スライ・ストーンの初来日は2008年のブルーノート東京公演。後方で見ていたスライのお嬢様が、満場の拍手を受けながら活き活きと振る舞うスライを見て涙を流していた。70年代の絶頂期以降、バンド解散、ドラッグ問題などで長く苦しんだ父の姿を知るからこそ、感極まったのかもしれない。



199features7_img01.jpg

【伝説のドラマーが昔話をした夜】
ROY HAYNES

 「過去を振り返らない」と語っていた伝説の男、ロイ・ヘインズ。90歳記念公演の初日にステージ上でケー キを贈っても「今日は正確には誕生日じゃない」とローソクを消すのを断ってしまうなど、自分を曲げない性格だ。そんなロイも、2009年公演に同じくレジェンドのフレディ・コールが楽屋を訪れた際はさすがに2人で楽しそうに話していたそう。相当貴重な昔話になったに違いない。



199features7_img017.jpg

【ジャズクラブだから起きる嬉しいハプニング】
SURPRISE

 飛び入りはブルーノート東京ならではのサプライズ。2000年のドクター・ジョン公演では来店していたエリック・クラプトンが演奏したことも!
下/エディ・パルミエリ公演でタモリが熱演。
右上/ロイ・ハーグローヴ公演にはラファエル・サディークが!
左上/デヴィッド・サンボーン公演にジョン・ マクラフリンが参戦。
中上/チック・コリアと飛び入りした小曽根真の連弾。



199features7_img016.jpg

【キューバの歌姫、スシを握る】
DAYMÉ AROCENA

 和食に興味津々のキューバ出身女性シンガー、ダイメ・アロセナは、スタッフに頼んで材料を準備し、バンドメンバーに自分で寿司を握ってご馳走。楽屋のディナーをみずから作ったのは彼女ぐらい?



199features7_img04.jpg

【チック・コリアからの贈り物】
CHICK COREA

 公演中、ブルーノート東京のスタッフの朝礼になぜか参加するチック。おもむろに読み上げたのは、なんと全員への感謝の気持ちを込めた表彰状だった。スタッフ全員にまで心を配るマインドの持ち主、それがチック・コリアだ。



199features7_img05.jpg

【THANK YOU FOR THE ICE CREAM!】
BILL FRISELL

 イマジネーション豊かな名ギタリスト、ビル・フリゼールはいつもショウが終わるとバニラのアイスクリームを食べるのが習慣。ブルーノート東京のスタッフに絵心あふれる可愛い感謝の手紙をくれる。



199features7_img06.jpg

【ブルーノートは最高に楽しい!】
JOE SAMPLE

 ブルーノート東京でのジョー・サンプルは、「アイスボール!」 と言って丸氷入りウイスキーをスタッフに注文するのがお決まり。プライベートで来日した際も店に遊びに来て、「自分で演奏するときは大変だけど、出演せず遊びに来るとここは最高に楽しいなあ !」とウイスキーを飲み大はしゃぎしていた。



199features7_img07jpg.jpg

【皆がやっと総立ちになった!】
NATALIE COLE

 ブルーノート東京では毎回、珠玉のパフォーマンスを繰り広げたナタリー・コール。晩年に来日し、観客が総立ちになった際に「最初に日本でライブをしてから何十年も経つけど、オーディエンスが総立ちになったのは今日が初めてよ。本当に嬉しい、ここまで長い道のりだった !」とあの大スターが、感激の面持ちで語っていた。



199features7_img08.jpg

【いつも手放さなかった辞書と筋トレグッズ】
JIM HALL

 数多くのギタリストに影響を与えたギターの巨匠、ジム・ホールは、ブルーノート東京に来る際にいつも日本語の辞書と筋トレ用のエキスパンダーを持ち込んでいた。実際に活用する姿を見ることは少なかったが、老いてもなお向上心をもつジムの真摯な人柄が伝わってくる。



199features7_img09.jpg

【亡き弟マイケル・ブレッカーへの想い】
RANDY BRECKER

 客席のスター・プレートの中に、2007年に亡くなった弟であるブレッカー・ブラザースのマイケルのサインをみつけたランディ・ブレッカー。「My Brother ...」と愛おしそうに、テーブルをカメラで撮っていた。ブルーノート東京のスター・プレー トにも、様々な思いが眠っている。



199features7_img010.jpg

【お客様と祝うアーティストの大切な瞬間】
CELEBRATION

 出演者のハッピーな瞬間を必ずお祝いしてお客様と分かちあうのがブルーノート東京。パティシエが技巧をこらしてデコレーションしたケーキも、ステージを盛り上げる。
右上/ベニー・ゴルソンには88歳の米寿記念プレートを。
左上/フェアウェル公演を行ったヘレン・メリルに感謝のケーキ。
左下/エスペランサ・スポルディングにグラミー受賞祝いを。
右下/タワー・オブ・パワーの結成50周年祝い



199features7_img11.jpg

【コルトレーン家の見えない絆】
RAVI COLTRANE

 公演終了後、お客様から父親ジョン・コルトレーンと母アリスの直筆サインを見せられたラヴィはサインに手を当てて、しばらく静かに目をつむり天を仰いでいた。天国の両親と言葉にならない会話を交わすかのように。



199features7_img012.jpg

【89歳のサイン会】
TOOTS THIELEMANS

 ハーモニカの世界的巨匠トゥーツ・シールマンスが最後に来日したのは2011年、89歳のとき。ご高齢のアーティストには無理をさせないように細心の注意を払うが、トゥーツは元気にサイン会にも出席し、性格そのままにハー ト印やスマイルをつけたチャーミングなサインを嬉しそうに渡していた。



199features7_img013.jpg

【もっとうまく弾けたはずだ】
HANK JONES

 1stショウ後に個室の椅子で考え込む様子のハンク。スタッフが心配して声をかけると、「今のセットは、もっとうまく弾けたはずなのに、と考えていたんだ」という。誰もが認めるピアニストの巨星が最晩年にさしかかってもな お、もっともっと上手く弾きたい、と真摯に自分に向き合っていた。



199features7_img015.jpg

【ブルーイがサインをもらった人は?】
BLUEY ( INCOGNITO )

 ショウ終了後のサイン会もブルーノート東京ではよくある 風景。ドクター・ロニー・スミスのサイン会では、自分の公演のために来日していたインコグニートのブルーイがお客様に混じって普通に列にならび、サインを喜んでいた。



199features7_img014.jpg

【2008年2月18日】
忌野清志郎

 2008年2月18日の「忌野清志郎 完全復活祭 追加公演前夜の晩餐」は、'09年5月に亡くなった清志郎さんの当店最後となった単独公演。この日はなんと、清志郎さんと同じくがん闘病中であった筑紫哲也氏も前説で登場した。同年11月には、'91年のアルバム『Memphis』で共演して親交も深かった、ブッカー・ T& ジ・MG's 公演に飛び入り参加。会場は大きな感動に包まれた。



RECOMMENDATION