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  セレブレイティング・ザ・ミュージック・オブ・グローヴァー・ワシントンJr.-Celebrating The Music of Grover Washington Jr.
 
セレブレイティング・ザ・ミュージック・オブ・グローヴァー・ワシントンJr.-Celebrating The Music of Grover Washington Jr.の紹介 映像をCHECK!!特集記事はこちら

伝説のサックス奏者、故グローヴァー・ワシントンJr.。今なおジャズ〜フュージョン界に大きな影響を与え続ける彼への思いをこめたセッションが、この日本で遂に実現する。中心人物のジェイソン・マイルスはキーボード奏者、プログラマーとしてマイルス・デイヴィスの『TUTU』、マイケル・ジャクソンの『HIStory』等に携わり、2001年には『ミュージック・オブ・イヴァン・リンス』でグラミー賞を獲得した鬼才。しかも今回の公演には、グローヴァーのビッグ・ヒット『ワインライト』に参加していたパーカッションの巨星、ラルフ・マクドナルドがスペシャル・ゲストとして参加する。グローヴァーが遺した数々の名曲が、この夜、新たな命を得る。


●キーボード奏者、プロデューサー&アレンジャーのジェイソン・マイルスは、1951年6月30日、ニューヨーク州ブルックリン生まれ。ドラムス、アコーディオン、ピアノをプレイした後シンセサイザーに傾倒。インディアナ大学で英文学と民族学を専攻する間、“ウェザー・リポート”に激しく触発され、ライヴの「追っかけ」を自負した。その甲斐あって、メンバーのドン・ウン・ロマンと親しくなり、ニューヨークに戻るとふたりでバンドを結成。同時に、エレクトロニクスに通じたスタジオ・ミュージシャンとして活動を始めた。’79年にマイケル・ブレッカーやマーカス・ミラーらと『Cozmopolitan』を制作。レコード会社の事情で発売に至らなかったものの(’05年にリリース)、仲間たちの高い評価をバネに猛ダッシュを始めた。『TUTU』を皮切りにしたマイルス・デイヴィスとの付き合いは6年間に及び、グローヴァー・ワシントンJr.のシンセ・プログラミングでも大活躍。マイケル・ブレッカーやデヴィッド・サンボーンらジャズ・フュージョンの人気者のほか、ルーサー・ヴァンドロス、マイケル・ジャクソン、アニタ・ベイカーなどソウルやポップのジャンルも担当することで、ファースト・コールの席に着いた。’94年に、マイケル・ブレッカーやルーサー・ヴァンドロスらの手を借り、初アルバム『World Tour』を発表。続く『Mr.X』ではグローヴァー・ワシントンJr.やイヴァン・リンスらと、多彩なアスペクトを展開。’00年に出した『ウェザー・リポート・トリビュート』で、日本でも知られる存在になった。すると、相次いでリリースされた『イヴァン・リンス・トリビュート』から、スティングが歌ったナンバーがグラミーを受賞。トリビュート・シリーズの制作にはずみをつけた。『グローヴァーに愛を込めて』の発表は、グローヴァー・ワシントンJr.が急逝した翌々’01年。さらに、’08年には続編の『グローヴァー・ワシントンJr.トリビュート』(ビクターエンタテインメント)もリリースし、〈ミスター・マジック〉や〈ワインライト〉などのヒット曲を現代に蘇らせてきた。シリーズはほかに、『Miles to Miles: In the Spirit of Miles Davis』『Brazilian Nights Featuring Romero Lubambo』『What's Going On?』などがある。公演のため来日するのは、これが初めて。オフィシャル・サイトは「http://www.jasonmilesmusic.com/」。なお、グローヴァー・ワシントンJr.生前のラスト・ライヴがジェイソン・マイルスのプロデュースでまとめられ、6月に日本発売予定。


●パーカッション奏者のラルフ・マクドナルドは、1944年3月15日、ニューヨーク州ハーレム生まれ。カリビアン・バンドを率いる父親からスティール・ドラムを学び、10代で父と共にプロ活動を開始。17歳になると、ハリー・ベラフォンテに見出され、彼のバンドに参加。コンガなどのパーカッションのほか作曲も手掛けた。1967年に独立すると、スタジオ・ミュージシャンとして活躍を始め、’70年に加入したロバータ・フラックのバンドでコンポーザーとしても頭角を現した。’76年に初リーダー作『サウンド・オブ・ア・ドラム』を制作。それに前後して自らのグループ“ライターズ”を結成。さらに、グローヴァー・ワシントンJr.の’81年作品『ワインライト』にプレイング・プロデューサーとして参加。提供したオリジナル曲〈ジャスト・ザ・トゥ・オブ・アス〉で、第24回グラミーの「最優秀リズム&ブルース・ソング賞」を受賞し、アルバムもフュージョン部門に輝いた。以来、パーカッション、プロデュース、作曲をセットにした例を見ないスタンスを踏み固め、ジャズ・フュージョンをはじめソウルやポップスなど様々な分野で第一人者となった。自己名義の最新作は『Mixty Motions』(Antisia Records/海外盤)。来日するのは、’00年10月の当店公演以来約10年ぶり。オフィシャル・サイトは「http://www.ralphmacdonald.com/」。


Celebrating The Music of Grover Washington Jr.
"To Grover with Love"
starring Jason Miles, Andy Snitzer, Eric Darius, Nick Moroch, Gerald Veasley & Buddy Williams with special guest Ralph MacDonald
セレブレイティング・ザ・ミュージック・オブ・グローヴァー・ワシントンJr.
“トゥ・グローヴァー・ウィズ・ラヴ”
スターリング・ジェイソン・マイルス、アンディ・スニッツァー、エリック・ダリウス、ニック・モロク、ジェラルド・ヴィーズリー&バディ・ウィリアムス・ウィズ・スペシャル・ゲスト・ラルフ・マクドナルド


2010 6.11fri.-6.14mon.


公演時間

6.11fri., 6.14mon.
 [1st] Open5:30p.m. Start7:00p.m.
 [2nd] Open8:45p.m. Start9:30p.m.
6.12sat., 6.13sun.
 [1st] Open5:00p.m. Start6:00p.m.
 [2nd] Open8:00p.m. Start8:45p.m.


メンバー

Jason Miles(key)
ジェイソン・マイルス(キーボード)
Andy Snitzer(sax)
アンディ・スニッツァー(サックス)
Eric Darius(sax)
エリック・ダリウス(サックス)
Nick Moroch(g)
ニック・モロク(ギター)
Gerald Veasley(b)
ジェラルド・ヴィーズリー(ベース)
Buddy Williams(ds)
バディ・ウィリアムス(ドラムス)
Ralph MacDonald(per)
ラルフ・マクドナルド(パーカッション)


Jason Miles - 2 Grover With Love

グローヴァー・ワンシントン・Jr.



チャージ料金表

¥8,400(税込)



ソウルフル&メロウ―偉大なサックス奏者に愛をこめて

N.Y.のスタジオ・シーンで最も忙しい男、ジェイソン・マイルスが遂に初来日ステージを行なう。テーマは“グローヴァー・ワシントンJr.トリビュート”。最高峰のサウンド・クリエイターが伝説のサックス奏者に捧げる特別な一夜が、もうすぐ訪れる。

text / Kazunori Harada

『ワインライト』、『ジャスト・ザ・トゥ・オブ・アス』がベスト・セラーを記録。 スムース・ジャズ〜インストゥルメンタル・ポップの扉を開いた天才ミュージシャン
絹のように滑らかなソプラノ・サックス、聴き手の心に訴えてくるようなアルト・サックス、そして力強く逞しいテナー・サックス。3種類の楽器を持ち替えながら、グローヴァー・ワシントンJr.はワン&オンリーの世界を確立した。ジャズとソウル・ミュージックを融合させた音作りはメロウかつファンキー。フュージョン、クワイエット・ストーム、スムース・ジャズ、インストゥルメンタル・ポップと呼び名が移っても、グローヴァーの功績が薄れることはない。
'71年、名プロデューサーのクリード・テイラーの目に留まり、初アルバム『インナー・シティ・ブルース』を録音。'74年にはジョージ・ベンソン、ロン・カーターらとの“CTIオールスターズ”で初来日を果たしている。'80年のアルバム『ワインライト』はジャズ・チャートで通算31週1位に輝き、グラミー賞の最優秀ジャズ・フュージョン賞を獲得。シングル・カットされた「ジャスト・ザ・トゥ・オブ・アス」(ビル・ウィザーズのヴォーカルをフィーチャー)も同賞のベストR&Bソング部門に輝いた。'95年にはラムゼイ・ルイスらと“アーバン・ナイツ”を結成し、さらなる活動が期待されたが、'99年12月17日、心臓発作のため急逝。ブルーノート東京には1991年に出演している。6月には未発表アルバム『ラスト・ライヴ』が登場、世界的に再評価の機運が高まっているグローヴァー。彼の音楽性を継承するミュージシャンたちによる、白熱のセッションが東京で行われる意義は大きい。



グローヴァーの最大のヒット・アルバム『ワインライト』をはじめ、大半の作品に参加しているパーカッションの重鎮、 ラルフ・マクドナルドがスペシャル・ゲストとして登場。プレミア級のライヴ・セッションが実現する
この記念すべきライヴの音楽監督を務めるジェイソン・マイルスは、グローヴァー・ワシントンJr.の名盤『ストロベリー・ムーン』をはじめ、マイルス・デイヴィスの『TUTU』、マイケル・ジャクソンの『ヒストリー』、ホイットニー・ヒューストンの『アイム・ユア・ベイビー・トゥナイト』、デヴィッド・サンボーンの『チェンジ・オブ・ハート』、マーカス・ミラーの『ザ・キング・イズ・ゴーン』、チャカ・カーンの『デスティニー』など、数多くの名盤の音作りに携わった才人。キーボード奏者、シンセサイザー・プログラマー、アレンジャー、プロデューサーとしても現代のミュージック・シーンになくてはならない存在である。
ニューヨーク・ブルックリンに生まれ、'70年代後半から本格的なプロ活動を開始。先に挙げたミュージシャンのほかに、ルーサー・ヴァンドロス、チャカ・カーン、アレサ・フランクリン等ともコラボレーションを繰り広げている。2000年には、伝説のジャズ〜フュージョン・グループ、ウェザー・リポートに捧げた『ウェザー・リポート・トリビュート(Celebrating the Music of Weather Report)』でプロデュースとアレンジを担当。続いてイヴァン・リンス作品集である『イヴァン・リンス・トリビュート(A Love Affair: The Music of Ivan Lins)』をチャカ・カーン、スティング、イヴァン本人らを迎えて制作し、グラミー賞を初受賞した。
その成功を踏まえてレコーディングされたのが、2001年発表の『グローヴァーに愛をこめて(To Grover, With Love)』。レジーナ・ベル、ブレッカー・ブラザーズ、ジョー・サンプルらが参加した同アルバムは10万枚以上のセールスを記録し、コンテンポラリー・ジャズ・チャートで最高4位に輝いた。2008年には、その続編にあたる『グローヴァー・ワシントンJr.トリビュート(2Grover With Love)』を発表。グローヴァーゆかりの名曲に、改めてスポットを当てた。今回のステージは、この2アルバムからのナンバーを中心に構成される予定だ。
スペシャル・ゲストとして登場するラルフ・マクドナルドは、グローヴァー最大のヒット・アルバム『ワインライト』に大きく貢献したパーカッション奏者。
この作品は、ラルフの所有する「ローズバッド・レコーディング・スタジオ」で録音されている。つまり『ワインライト』はグローヴァーとラルフの合作としても捉えることができるのだ。グローヴァーは'72年のセカンド・アルバム『オール・ザ・キングス・ホーシズ』で初めてラルフを起用、以降『ミスター・マジック』、『フィールズ・ソー・グッド』、『ワインライト』、『インサイド・ムーヴス』等、数多くのアルバムで素晴らしいコンビネーションを繰り広げてきた。いっぽうラルフも『回帰(The Path)』を筆頭とする数々のソロ・アルバムでグローヴァーのプレイをフィーチャーしている。生前のグローヴァーを最もよく知るひとりであるラルフの参加は、バンドの音により一層のコクを与えてくれることだろう。

ベース奏者のジェラルド・ヴィーズリーはジョー・ザヴィヌル率いる‘ザヴィヌル・シンジケート’に約7年間所属したテクニシャン。それ以前はグローヴァーのバンド・メンバーとして活動し、『ストロベリー・ムーン』、『ゼン・アンド・ナウ』等のレコーディングに参加している。『インサイド・ムーヴス』で演奏しているバディ・ウィリアムスも、グローヴァー・トリビュートには最適のドラマーだ。ジェイソンが最も信頼するギタリスト、ニック・モロックのプレイにも注目したい。
肝心のサックス・パートは、アンディ・スニッツァーとエリック・ダリウスが担当。アンディはエリック・クラプトン、ドクター・ジョン、エリック・クラプトン、ローリング・ストーンズらと共演歴を持つファースト・コール・ミュージシャン。この公演の約2週間後には、マンハッタン・ジャズ・クインテットの一員としても登場する。エリック・ダリウスは‘21世紀のグローヴァー’との呼び声も高い俊英。ジェフ・ローバー、ブライアン・カルバートソン等、スムース・ジャズ界のトップ・ミュージシャンから引っ張りだこの人気者だ。
この7人が日本のステージに揃うのは、もちろんこれが初めて。グローヴァーが遺した数々の名曲に、どんな新たな息吹が注がれるのか。グローヴァーの生前からのファンにも、最近ジェイソンやグローヴァーのファンになったひとにも、等しく見逃せないライヴになることだろう。インストゥルメンタル・ポップの新たな伝説の誕生に立ち会いたい。


 
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電話番号
 
2010 6.11fri.

1ST
1.WINE LIGHT
Jason Miles & Gerald Albright - To Grover, With Love - Winelight
2.INNER CITY BLUES
Jason Miles & Ronnie Laws & Sounds of Blackness - To Grover, With Love - Inner City Blues (Make Me Wanna Holler)
3.LET IT FLOW
Dean Brown, Jason Miles & Jay Beckenstein - To Grover, With Love - Let It Flow
4.EAST RIVER DRIVE
Jason Miles & Russ Freeman - To Grover, With Love - East River Drive
5.LORANS DANCE
Jason Miles, Joe Sample, Michael Brecker & Randy Brecker - To Grover, With Love - Loran's Dance
6.BLACK FROST
Jason Miles & Everette Harp - To Grover, With Love - Black Frost
7.MR.MAGIC
Herbie Mann, Jason Miles, Jeff Mironov & Tom Shuman - To Grover, With Love - Mr. Magic
8.SASSY STEW

2ND
1.WINE LIGHT
Jason Miles & Gerald Albright - To Grover, With Love - Winelight
2.SASSY STEW
3.STRAWBERRY MOON
Jason Miles - 2 Grover With Love - Strawberry Moon
4.LORANS DANCE
Jason Miles, Joe Sample, Michael Brecker & Randy Brecker - To Grover, With Love - Loran's Dance
5.TAKE ME THERE
Jason Miles & Richard Elliott - To Grover, With Love - Take Me There
6.LET IT FLOW
Dean Brown, Jason Miles & Jay Beckenstein - To Grover, With Love - Let It Flow
7.INNER CITY BLUES
Jason Miles & Ronnie Laws & Sounds of Blackness - To Grover, With Love - Inner City Blues (Make Me Wanna Holler)
8.MR.MAGIC
Herbie Mann, Jason Miles, Jeff Mironov & Tom Shuman - To Grover, With Love - Mr. Magic